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2005/10/31
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カテゴリ:北の大地から


札幌での初出勤は明日から、ということで今日は一日買い物やら契約やらに明け暮れた。

なんだかんだと10キロくらいは歩いたのではないだろうか。


今日一番の発見は、今さらながら我々が与えられた「選択肢の多さ」である。


まずは札幌の市外地図を本屋でゲット。

ここから選択は始まっていた。

一口に地図といっても多くの会社が多様な地図を出版している。

同じ地域を押さえたものでも情報の載せ方が異なっているので、どれが自分に合ったものかを選ぶ余地があるわけだ。


お次はビックカメラで洗濯機、冷蔵庫、炊飯器、掃除機を購入。

一つ一つの商品について比較検討を行っていたらきりがない・・・。

価格重視をベースに後は重要な機能をもとに決定した。


そして上司から必須と言われていた、ソールが特殊である冬道用の革靴を購入。

そうでなくとも雪道に慣れていない都会のもやしっ子の私には北海道の冬を乗り切るためのグッズが必需品である。

ここでもどのデザインにするか検討の上、購入。


さらにインタネットの接続種類(ADSL、光、ケーブルなど)、プロバイダーを決定するために仲介の不動産屋へ。

環境的制約があったため強制的に選択肢が狭まったものの通信速度による違い、電話加入権の有無による変化など細分化が激しくて混乱した。


他にもカーテンや、本棚選びなどなど・・・・。

正直、途中からどうでもよくなっている部分もあった。。。


いったいぜんたい、我々は日々どれだけ多くの選択肢に囲まれて暮らしているのだろう。

そしてそれらを選択する際、どれだけ真剣にベストチョイスを選ぶ努力をしているのだろう。


すべての選択に全力を注ぎ込んでいたら、それこそ選ぶ作業で一生が終わってしまいそうな気がする。

価格面だけに注目して考えたとしても、最低価格を見つけ出す(交渉で引き出す)ことの労力を自らの生産性を高めるために費やした方が経済的な場合も多々あるだろう。


その見極めがまた難しいのだが(苦笑)。。。


高校生だった時、新聞で当時民主化したばかりのチェコの大統領、バツラフ・ハベル氏の論文を読んで驚いたことがあった。

内容はこんな感じだったと思う。

「我々国民は民主主義の素晴らしさを存分に味わっているところだ。しかし一方で、これまでの社会主義体制からの反動がきていることも事実だ。選択の余地なく全てを与えられていた国民たちはいざ選択肢を与えられても何を選んで良いのかわからずストレスを抱えているのだ。これは刑務所を出たばかりの囚人と同じ状況と言えるかもしれない」


当時の私にとって驚きだったのは、選択できることが当たり前ではないということと、選べるということが必ずしも幸福をもたらしていないということである。


選べても違いがわからない(and/orきりがない)類のものに対する選択の辛さは今の私には痛いほど理解できる(笑)。

ビジネススクールのクラスメイトであったブルガリア人のGは滞在中のチェコでまさにこの民主化を経験し、これまでの人生の半分を社会主義体制下で、もう半分を民主主義体制下で過ごしてきた経験を持つ。
(彼女のエピソードは過去の日記「革命を経験した女性」参照)

彼女が抱くこの「選べる自由」への思いはどのように変遷していったのだろうか。


我々消費者に与えられた選択に対するこだわりとあきらめという気持ち。

ビジネスにおけるマーケティングの永遠の課題である。


多くの選択に疲れ半ば自暴自棄になっていた私であったが、本日最後の買い物、リップクリームに関しては一軒目の146円を避け次を探し、見事同じ商品で77円を探し当てた!

このような実感の沸く値段の違いにシビアなのも消費者心理なんだなあ(笑)。



さ、明日からはお仕事をしっかりがんばろう。






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Last updated  2005/10/31 10:41:06 PM
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