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2005/11/09
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カテゴリ:北の大地から

病院での研修を受ける日々である。

私自身は何の資格もない事務方であるが、我が病院では画期的な研修医のプログラムがあると聞いていた。

提携しているアメリカの大学病院を通じて派遣されるアメリカ人の医師による研修指導が行われているのだ。

その勉強会が毎早朝に行われているというので、指導医であるアメリカ人女性、Dr. Gから許可を得て昨日、今日と傍聴させてもらった。

参加者はDr. G、10数名の研修医達、そして他の日本人指導医数名といった面々で、使用言語は英語である。

内容は日によっていろいろあるようだが、今回私が傍聴したのは診断のケーススタディである。

研修医が持ち回りで発表者となり、患者の基本的な情報、申告した症状などを伝え、それをもとに指導医達のリードにより参加者によるディスカッションが行われる。


発表者:「患者は46歳男性、右下腹部に断続的な痛みを訴えている。体温は37.7度、現在わかっている病歴は・・・・」



まずはこのような基本情報が発表される。



Dr. G:「右下腹部の痛み。これだけの情報で考えられる診断を片っ端から挙げてみてください」



参加している研修医からは私がこれまで一度も聞いたことのない英単語がどんどん飛び出してくる。。。



その後参加者から追加で欲しい情報の質問が発表者に向けられる。



「痛みに波はありますか?」



「腫れていますか?」



そのような質疑応答の繰り返しを経て診断名の可能性をどんどん絞り込んでいく。

時折、別の指導医がツッコミを入れる。


(発表者に対し)「その回答では不十分だよ」


(他の研修医に対し)「○○のことは聞かなくてもいいのかな?」



さらには、血液検査の数値化された結果や実際に撮影されたCTスキャンの画像も交えて議論は深められていく。


もちろん、用語という用語はほとんどわからず聞いているだけでも一人置いていかれる私であるが(笑)、それでもこの教育方法は素晴らしいと感じた。


少ない情報の中でまず可能性を広く考え、そして具体的な情報を集めながら選択肢を絞り込んでいく。

情報の出方によっては始めの考えを完全に改めなくてはいけない。

そういう試行錯誤が司会者(指導医)の導きによって答えの方向に収束されていく。


これって私がビジネススクールで学んだ方法とすごく似ているではないか。



限られた情報の中でとにかく考えさせ、そして自分の意見を言わせる。



時間はかかるし大人数ではできないやり方だが、アメリカ式のこの教育法にもいい面がたくさんあることを再認識したのであった。


それにしてもお医者さんたちってなんであんなに頭がいいのだろう・・・。

勉強量ももんのすごいはずである。


英語を耳に馴染ませる練習と、彼らのすごさから刺激をもらうために、早朝見学をできるだけ続けたい!と思うのであった。

医学用語辞書付の電子辞書でも買おうかなー。

これで私が医者を目指すようになったらドラマだな(笑)。



でも今日の初雪と寒さを体験してさっそくくじけるのであった(苦笑)。








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Last updated  2005/11/09 08:32:59 PM
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