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2006/04/03
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カテゴリ:おべんきょう

「たかが言葉、されど言葉」だとつくづく思う。


ある一言に出会うことで自分の人生に対する姿勢を変えるほどのインパクトがあるのだから。




皆さんはどのような座右の銘を持っているだろうか。




以前紹介したこともあるが、私の座右の銘は留学中に教授から頂いたこの言葉である。



“Appreciate what you HAVE, not what you HAD”



意味としては、「過去に持っていたものではなく、今持っているものにこそ感謝の意を示すべきである」といった感じであろうか。

家族や友人との人間関係にしても所有物にしても、我々は失ってからその価値に気付くことが多い。



「こんなことになるのだったらあの時もっと『ありがとう』と言っておけばよかった・・・」と後悔することもまれではない。



ならば、やもすれば当たり前だと感じてしまっている現在の人間関係に対し感謝し、その気持ちをもっと素直に表現した方がよいではないか、と考えさせられたのだった。

また、だからといって現状に甘んじて向上心を持たなくなることはなく、むしろもっとよりよくしたいという前向きな思考につながっていると感じている。


他にも、“Dream an impossible dream”も私にとって大切な言葉であるが、こちらについては過去の日記、2004-12-04 - 『「とんでもない夢を持て!」:最後のクラスでの教授からのメッセージ』を参照されたい。(最初の言葉も紹介されています)



経験者から若者へのメッセージという関連で言えば、最近読んだ本がこれ。



Wisdom for a Young CEO


右側が原著『Wisdom for a young CEO』であり、左側が翻訳書『CEOから高校生への96通の手紙』

昨日に引き続き、やはり私が読んだのは訳本の方である(笑)。


17歳の高校生(手紙を出した当時は中学生だったと思う)が世界中のCEOに手紙を書いた。



「どうしたらCEOになれますか?」



具体的には以下の2つの質問を軸にしている。



●「リーダーの地位につくまでの過程で、転機になる出来事はありましたか?」




●「リーダーになるには、本や学校の勉強の他に知っておくべきことはありますか?」




この問い掛けに対し、実に96人もの大企業のCEOが示唆に富んだ回答を寄せたのだった。


この本の存在は留学中から知っており読みたいと思っていたのだが、帰国前のドタバタでチャンスを逃しており、今回訳本と出会うことでその機会を得たのだった。


単なる「どうやったら社長になれるか」論ではない。


大企業のトップという社会的成功を収めた人々が、どんなことを大切にしてきたのかについて学ぶことができる教材だと感じた。




・Passion(情熱)


・Respect(尊敬)


・Vision(展望)


・Humanity(人間性)


・Curiosity(好奇心)


・Integrity(高潔さ)


・Pragmatism(実用主義)





実際に彼らの口から出てきた言葉の数々をまとめてみると本の目次のようにこうなるのだろう。

一見しただけではこれらの言葉はありきたりに感じてしまうかもしれないが、CEO達が自らの経験に基づきどのような思いを込めて言ったのかをちょっと理解するだけで言葉に重みが増す。


このように、同じ内容でも背景や文脈を考えることで受け取り方が変わるという点にもコトバヂカラの不思議さを感じる。


逆に言えば偏見や先入観によって情報の伝達は良くも悪くも歪められてしまうという危険もはらんでいるということか。



客観性と自分の感受性を共に大切にしながらこれからもコトバを感じていきたい。













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Last updated  2006/04/04 01:15:50 AM
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