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カテゴリ:おべんきょう
難しいことは苦手である。
そんなわけで私のモットーはビジネススクールのマーケティングの授業で学んだ『KISSの原則』。 すなわち、 「Keep It Simple and Short!(わかりやすく、サクっといこう!)」 しかし、気付けばどうしても理屈っぽくなってしまう・・・。 「この場合○○という言葉の定義は何ですか?それは~~ということを前提としているのですね?」 性格もあるのだろうが(苦笑)、これもやはりビジネススクールでケーススタディをやりながら叩き込まれた考え方なのかもしれない。 定義(Definition)とか前提(Assumption)を明確にした上で議論のベースを一致させることを無意識に始めてしまうようになった。 感性を大切にしなければいけない場面ではうっとおしいな~、このアプローチ(苦笑)・・・。 これからもいろんなジャンルの方々と語り多様な考え方を知ることで、理詰めと感覚のバランスを上手にとれるようになりたいものだ。 幸運なことに、私は人生の師とも言うべき多くのメンターの方々に囲まれており、悩みにぶつかるたびに豊富な人生経験からの含蓄あるアドバイス・言葉を頂いている。 自分を啓蒙してくれる言葉との出会いは本や雑誌、新聞を通じてのこともしばしばである。 個人的に頂いた言葉の数々は残念ながらここで紹介することはできないが、先日の日経新聞(2006.4.17付)のコラムで素晴らしい言葉を見つけたのでこれを紹介したい。 以下はお茶の水女子大学の耳塚寛明教授が「大学生になった君たちへ」という題名で書いたコラムの一節である。 ------------ 君たちの前に、普遍的で絶対的な知識など存在しない 知識とは、自然現象であれ人間や社会であれ、誰かがなにがしかの方法によってそれを観察して切り取った、世界観の断片に過ぎない 間違った知識もあれば偏った世界観もある 疑うことから始まる ------------ なんとも前向きで素晴らしい「疑いのススメ」ではないか! 我々が学ぶ課程には「これはこういうものです」という既成事実、原理を覚えるという作業が多い。 そういった、「とにかく覚えるべき対象」や「世の中の常識」を無批判に受け入れることにちょっと待ったをかけてみようというのである。 この考え方は、私が留学中にEmerging Technologiesの授業で学んだ、「我々が持っている『常識』の背景と変化の可能性を掘り下げるべきだ」というスタンスと同じ方向性を持っていると言えるだろう。 結婚って何? ビジネスって何? 医療って何? 身の回りには深遠なテーマになり得る常識がごろごろ見つかる。 ( 2005-03-10- 「常識」とは移り変わるもの?:文化、時代、そして技術が我々の考え方を変える参照) そうは言っても、身の回りの常識をすべて疑ってかかってしまったら心身共にもたないだろう(笑)。 ここでもまた、建設的な疑いを持つ対象の範囲やタイミングなどのバランス感覚が大切なのだと思う。 こういった思考活動は絶えず循環している感覚がするな~。 答えは見つからないのだが、人生自体が無限の不思議に満ちていることを実感させてくれる。 うーん、なんだか話が難しくなってきた。。。(→一行目に戻る) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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