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カテゴリ:おべんきょう
ついこないだになってやっとエチオピア旅行記を書き終えた。 最終回のアディスアベバ→香港→札幌の道のりではエチオピア航空とキャセイパシフィック航空の創立60周年コンビが共に遅れるというディレーリレーにしてやられた(苦笑)。 滞在時間が数時間に過ぎなかった香港であるが、電車代やタクシー代のためにとりあえず両替した一万円を使い切るには至らなかった。 せっかくだからということで空港の書店で購入したのが以下の4冊。 どれも60ページ足らずのコンパクトな本であり、読みやすい構成であった。 ちょっと余談であるが、出版社のMcGraw-Hillは世界的に有名であり、MBAの教科書としても多くの授業で使われていた。 ファイナンスの教科書にしてもマーケティングの教科書にしても、それらはたいていごっついサイズのハードカバーであり、価格も130ドルとかおそろしく高いものも多い。 私を含めた学生達はごっつい教科書数冊とノートパソコンを詰め込んだでっかいリュックを背中にしょって登校したのだった。 学生達は少しでも安く手に入れるために中古の教科書が安く手に入るウェブサイトで買ったりする。 そんな中、一番安く手に入れるのはインド人であった。 内容がまったく同じで本のサイズが小さく紙も薄手のものを用いている「インド版」なるものが存在するからなのだ! これって著作権とかだいじょぶなのか??? あるべきページやグラフがなかったり、付属のCDロムがなかったりといった短所はあったようだが(笑)、軽くて安い教科書たちは大人気であった。 そして、そんなインド版をエチオピアのアディスアベバ大学の教科書ストアでも多く見かけたのだ。 内容的に旬でないものがほとんどだった印象を受けたので購入は見合わせたが、インドのパワーを改めて感じたのだった。 さて、話を今回の4冊に戻し、以下ごくごく簡単にそれぞれを紹介したい。 まずは、 『Networking for Career Success』 人と人とのつながりを構築すること、すなわちネットワーキングの重要性はこれまでも人生を豊かにするための方法として意識してきたつもりである。 しかし、それをビジネスにおける成功という観点で正面から捉えたこの本は私にとって新鮮であった。 この本を読んでいるとgive and takeという言葉が打算的ないやらしいものではなく、お互いに助け合い成長するための素敵な合言葉に聞こえてくる。 お次は 『The New Manager's Handbook』 日本の企業なら「新任マネージャー研修」で使われる基本テキストといったところだろうか。 自らはマネージャーとして大局をつかみ、部下を信頼して仕事を任せる(delegate)と同時に双方向のフィードバックを継続することによってお互いを成長させながら結果を最大化することを目指す。 う~む、理想の上司・部下の関係だな~。 三冊目は 『Finance for Nonfinancial Managers』 財務関連の部署にいなくてもマネージャーとしてこれくらいのファイナンスの枠組みは知っておきましょうという内容である。 財務(Finance)というより会計(Accounting)に内容がとどまっている感は否めないが、財務諸表というのはこういう種類があるだとか、年次報告書の脚注に注目しましょうといった基本的な視点、根拠が平易に述べられているところがいい。 仕事で直に接していないと日々忘れる知識なので(苦笑)、復習しないと・・・・。 いよいよ、最後の一冊は 『Six Sigma for Managers』 シックスシグマとは究極の品質管理法としてその名前は知れ渡っている。 アメリカ企業のモトローラで生まれ、GEやHoneywellで開花したこの方法の実体は、しかしながらよく知られていない。 オペレーションマネジメントの授業でこの言葉をちらりと聞いたがやはりよくわかっていなかった。 工場における生産にしろ、物流企業の商品配送にしろ、そこに人間が介在する限り完全にミスを無くすことは不可能である。 そんなミスを100万のうち3.4以内に抑えましょうというのがシックスシグマ(シグマ(標準偏差)が6段階分)のゴールである。 その名前の通り、統計学を駆使したかなり数学的なアプローチなのである。 例えば、病院の待ち時間を毎日記録し、平均や標準偏差を明らかにすることで時間がかかりすぎた事例(outlier)を特定し、その原因を解決していくことで平均値をさらに改善していく。 なんて大ざっぱな理解はできたけど、やっぱりよくわからん・・・。 実際にGE関連企業勤務でシックシグマに関する研修を受けたという友人の話によると、その本質はまさに専門的な統計学であり、完全に理解している人はかなり少ないのでは、ということであった。。。 以上、エチオピア旅行の番外編で入手した本の紹介であった。 本を読むたびに勉強・経験の足りなさを痛感するのが辛いところだが(苦笑)、楽しく学んで実践していこう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/06/16 01:39:04 AM
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