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カテゴリ:北の大地から
入院する数日前にロンドンから一通のEメールがきた。 「母と一緒に札幌と小樽を旅行する予定なのですが、Hideさんは札幌にいらっしゃるでしょうか?」 ワシントンDCでお会いしたSさんからだ。 DCでは国際機関にお勤めであった彼女はロンドンの大学の博士課程へ進み、このたび博士課程を一次中断されて他の国際機関のお仕事でバングラデシュに赴任されるというのだ。 赴任前に帰国されて親子水入らずの旅をされるというのに御連絡をいただけるなんて嬉しいではないか! 日程的に私の退院翌日ということもあり、自分へのご褒美も兼ねて(笑)本日3人でかにの食べ放題に行ってきた。 札幌に来てはや10ヶ月になるが、かにをドカッと食べるのは初めてであった。 ずわいがにと毛がにの食べ放題。 制限時間は90分。 「かにを食べるとき人は無口になる」 この格言(?)は有名だ。 かくして店内も何かこう、かに身の探索への集中力が漂う荘厳な雰囲気であった。(←大げさ) しかし、2年以上ぶりに会うSさんとの話題は尽きることがなく、共に滞在していたワシントンDCについて、共通の友人について、最近物騒なことも多いSさんが滞在していたロンドンについて、私のいる札幌のおいしい回転寿司について、Sさんの論文テーマの舞台であり私も訪れたことのあるジャマイカについて、などなど、広範囲について語り合った。 そしてあっという間に90分が経ってしまった(苦笑)。 「(制限時間の中で)かにを食べるときは無口になる(べし)」 格言に隠された重要語句を発見したのであった。 その後、時間に追われない(笑)喫茶店に場所を代え、今度は鳥取県にあるSさんの故郷について、お母さんからいろいろお話を伺った。 鳥取は自分にとって未踏の地であるし、お話を聞いて行きたくなったなー。 世界中を舞台に活躍される娘を持つ親御さんの心境というものは、誇りと心配が混在する複雑なものだと察する。 貴重な親子の再会に同席させて頂いて、離れていても確かに存在する信頼関係をひしひしと感じた。 Sさん、バングラでもエネルギッシュに頑張ってください!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006/09/11 01:01:05 AM
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