穏やかなお別れ
人の思いが人生を創っていき、肉体的に最期を迎えるときにもそれは起こるということに直面した2021年年末。義父とのお別れがありました。連絡が入り家族3人で慌てて車を走らせるも、その日に限って雪のため走行規制があり、普段なら3時間ほどで到着する距離が5時間半もかかったのです。けれど、まだ意識もあり何より大切に思ってくれていた孫の顔を見せることが出来ました。翌日、息を引き取った義父。その日、病院に到着してすぐのことでした。コロナ禍なので病室には全員入れず、その瞬間は義母と主人の二人だけの看取りとなりました。私と息子は離れた場所からただ祈るばかりでした。義父は私たちが着くまで待ってくれていたんだと思うのです。意識を保っていたのも、亡くなった時も、そこには義父の意志があったようにかんじました。確かめる術はありませんが。それから、具合が悪くなって入院したとは聞いていたので、私はある願いをしていました。冬休みには義父、義母と家族で穏やかに過ごせますようにと。亡くなったわけですから、私の願いは届かなかったんだなと大きく落ち込んでいたのですが…年末ということもあり、火葬場がいっぱいで予約できず、葬儀場で3泊することになりました。葬儀場で3泊とか滅多にあることではありません。小さな畳のお部屋でゆっくりお別れができ、もちろん何度も何度も泣くことはありましたが、皆で穏やかにゆっくり過ごせる時間となりました。義父の思い、私の思いが創り出した出来事でした。久しぶりに文章として残しておきたいと思ったので、日記を書きました。