2078789 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

のらりんくらりん

のらりんくらりん

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
2019年05月03日
XML
カテゴリ:我が家今昔物語
​​​​​​​​​​​​​4月末頃、​別居中の​夫​から

eメール​「突然だけど​急に自分の親のことが知りたい​。何か知ってる?」​eメール

なんてメールが届く。
コイツ、還暦もとっくに過ぎた男
今更何言い出すんだと思った。

      浦島草
ウラシマソウ【花言葉】回想

夫は​​養子​​だ。
夫が養子だということを知ることになったのは、
私と結婚してから6年目だった。

常識的に考えれば出生の秘密なのだから、
育てた親から聞くのが当然な話だろう。
なのに姑は​​夫よりもに先に伝えた​​​のである。


     ●  ●  ●  ●  ●  ●  ●  ●  ●  ●  



事は嫁姑問題から始まる・・・​長い話になる
双方の親に交際を反対されて、駆落ちして、勝手に籍まで入れて
自分の経営する会社の事務員だった出来の悪い田舎娘が
最愛の一人息子の嫁になったって気に入られるワケがない。

そもそも夫の家に入ることになったのは
駆落ち先から流産しかかったお腹にいる長男を
助けたいばかりの末の成り行きなのだから。

結婚は家と家の結びつき。一人息子と一緒になった以上は
嫁ぎ先の家風に慣れ、嫁として家や夫を支えていくのは当たり前。
そんな考えの姑と、ハナからそんなことまで望みも考えもしていなかった私は
厳しい姑の下で家事、子育てを続けていくのは日々針のムシロで、
特に姑の言葉の暴力は、私を自己嫌悪の奈落に落とした。

「あんたなんかに子供を育てる資格はない」
「あんたの代わりに来る嫁はいくらでもいる」
「あんたを見ていると象脚の母親を思い出す」
ナドナド
(もう30年以上前の話だから具体的には覚えていない。
 コレに輪をかけた罵詈雑言を、私が失言、失敗する度に浴びせるのだ)

挙句、耐え切れなくなって離婚覚悟で群馬の実家に帰った。
「二度は許すけど三度目は無いから」
脅しの様に姑に言われたが、三度(みたび)実家に帰ることになった。

迎えに来た夫も頑なに離婚を決意した私に諦めの表情を見せた。
日を改めて今度は、がどうしても聞いて欲しい話があると言って​やってきた。
で、
話し始めたのが​夫の出生の秘密​だった。


       秘めた感情
ヒマラヤユキノシタ【花言葉】秘めた感情

「この事は墓場までもって行って、
 けして口外すまいと決めていたことなんだけれど・・・
 実は​息子は私の産んだ子供じゃない​の」

子供に恵まれなかった夫の両親は
何かの伝手(つて)を使って、ある産婆がとり上げた赤ん坊を
養子である記載が戸籍に残らないよう、
養子を養親の「実子」として扱う縁組を行ったらしく
夫の戸籍には養子という文字はどこにも無く
故に、戸籍を見る機会があった夫も
これまで親子関係を疑うことなんて無かったそうだ。

母親は若い看護婦で、父親は前途ある医師
将来は結ばれる事の無い関係だった
と・・・聞いた気がする。

夫の生母から生まれて数日の子供を取りあげ、
今、再びあなた(私)から二人の子供を取りあげることはできない
と・・・聞いた気がする。

親族も皆知っている話で
息子にも本意ではないが話すつもり
同居が嫌ならあなた達ふたりとはもう一緒には暮らさないから、
(その場凌ぎの嘘だった)
子供達の為に戻ってきて欲しい
と・・・聞いた気がする。

(30年以上前の話。会話の詳しい内容まで覚えているワケ無い)

所詮、私には血の繋がりの無い姑。
夫と血の繋がりが有ろうと無かろうと関係ない話だ。
ただ、自分が生んだ二人の息子には他人なのだと思った。
この時ばかりは、あれだけ離婚を決意したのに
血の繋がりを自ら断ち切ってはいけない、他人に我が子を任せてはいけない
ろくに子供の面倒も見ない夫を頼ってはいけない、
そう考えて子供達の元に戻り、離婚は保留にした。

しかし、話が事実であるならば
痴呆症になった上に病死した舅はともかく、
亡くなる前にきちんと息子に話をしなかった姑は、
本当に無責任で嘘つきだと思う。

私から自分が養子であることを聞いていながら
姑に本当のことを聞く事もしなかった夫にも言ったことがある。
自分の為だけではない、自分の息子二人の為に
自分の本当のルーツを知り、伝えるべきことではないのかと。

過去のことを知っている舅の親族は存命中だったし、
姑の死後だっていくらでも聞くチャンスはあった。
知っている限りのことで良いから早く教えて貰えば良いのに
事あるごとに言ったが無関心を見せていた夫。

『自分の親のことが知りたい』
と、言ったのが​20年近く経った今​なのである。
親戚付き合いも殆ど自分で絶ってきて、
今になって存命している舅の兄弟姉妹がいるかどうかもわからない。
それでも本当に知りたければ親戚に自ら連絡すればいい。

私の胸の内ではもう親身になってやる関係は終わっている。


     ●  ●  ●  ●  ●  ●  ●  ●  ●  ●  

そのメールが来る3~4日前からも
別居中の夫からのメール連絡はあった。
たいがい自分のことばかりの情けない連絡が多く、
電話に出る事は極力避けるので、携帯メールになる。
それでもゾンザイな扱いになる。
今迄、無関心に扱われてきた長男からは

「かまって欲しくなったんじゃないの?」クール

とのご意見。
同居の次男とは必要以上の会話は無いそうだし、
子供よりも妻の方が大事だなんて口に出して言えるヤツだから
所詮、父親にはなれない男なのは分かっていた。
こんな身近な血の繋がりを大事にできなかった男
今更過去の血の繋がりを知ってどうするというのだ。

     ●  ●  ●  ●  ●  ●  ●  ●  ●  ●  


しかし、この数日後
またもしょうもないメールが届く。​​​





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2019年05月21日 10時57分10秒


PR

カテゴリ

カレンダー

バックナンバー

2024年09月
2024年08月
2024年07月

ニューストピックス

プロフィール

くろすけcat

くろすけcat

日記/記事の投稿

お気に入りブログ

☆ cafe kikiさんに… New! きたあいりさん

かご猫 Blog シロ猫さん
わたしのブログ いずみ7277さん
毎日を有意義に過ご… たくちゃん2723さん
あゝ平凡なる我が人… 芍藥の歌さん

コメント新着

くろすけcat@ Re[1]:野生のテイカカズラに感動す(06/01) ラ・フランス8372さん >こんばんは。 >…
ラ・フランス8372@ Re:野生のテイカカズラに感動す(06/01) こんばんは。 この蔓、うちの方にはないん…
くろすけcat@ Re[1]:頭の中は花♪ばっかりでスミマセン(05/26) ラ・フランス8372さん >こんばんは。 >…
ラ・フランス8372@ Re:頭の中は花♪ばっかりでスミマセン(05/26) こんばんは。 くろすけcatさん、何をさせ…
くろすけcat@ Re[1]:ロールケーキ2日で2千本?!と同僚の退職(05/19) ラ・フランス8372さん >こんばんは。 >…

© Rakuten Group, Inc.
X