カテゴリ:花を愛でる
身近に咲く河津桜が満開の頃、
同様に見頃になっていたピンクの桜が 河津桜のお隣りで咲いていた。 名前を書いた木札には・・・ 旗桜(ハタザクラ) (2024/2/18龍峰寺にて) と、ある。 旗桜の木札 posted by (C)くろすけcat 桜好きではあるが、桜に関しては素人な情報しかない私は 先ず本当に名札が正しいのかちょっと疑い深くなっている。 植物園や自然公園とか専門家が入った施設での名札なら そんな疑いは殆ど無いけれど 個人や神社仏閣で親切に下げられた名札の中には どういうわけか、どう見ても間違っているとしか思えないものがある。 なのでとりあえずネット、図書館の本、 手元の桜本で調べてみることにしている。 それでも分からない事が多いのが桜の世界だと最近益々感じてしまう。 で、先ずハタザクラという桜の存在を調べる。 も、しかし・・・旗桜(ハタザクラ)とだけ名乗る ピンク色の桜が無い。 白山旗桜、長勝院旗桜、三千旗桜など 見つかるがいずれも 色が白だった。 ピンク色の旗桜がどこにも見当たらないのだ。 (私の探した範囲内での話) 駿河台匂の旗弁 posted by (C)くろすけcat そもそも、 桜で『旗』というのは 旗弁(きべん)のことで 雄しべが花びらの様に変化したもの。 花弁化が不完全なとき 葯(やく)=雄しべだけが花弁状に変わり 花糸(かし)の先に旗のようにつくので、これを旗弁と呼んでいる。 (花粉を作る葯を支える部分を花糸という) 各地で旗弁が多いサクラは旗桜(ハタザクラ)と呼ばれている。 (ネット情報) と、あるけれど 単に旗桜でいいのだろうか?? 皆、旗桜の名前の前には あった場所や由縁のある名前が 付けられているのに と、思うワケである。 (2024/2/18) 3月16日(土)日テレ「ぶらり途中下車の旅」を視聴していた時に 松田町の【あぐりパーク嵯峨山苑】が紹介された時に 河津桜の多弁雑(タベンサイ)なるものがあることを知る。 良く見れば多弁雑なるものは旗弁と同一ではないか。 ピンクの桜でも旗弁化するものが実在してちょっと安心したこの日。 ネット上での画像でしか判断できないが、 ○○旗桜と呼ばれる桜でこれほど旗が多いモノが無い様に見える。 で、ご覧になって分かるようにこの桜、 旗弁の数がやたら多く、一輪に7~8本はある様だ。 「旗桜」と名乗っているから当然とばかりに 突然変異というよりどの枝の花も当たり前の様に、 旗弁が蕾の段階から通常の花弁からはみ出す様に存在し、 開花すれば旗弁が多いせいか一風変わった桜にも見えてしまう。 (2024/2/18) 花糸が見えなければ八重咲の桜にも見える。 (2024/2/18) サクラの重弁化と呼ばれる現象はこれがすすんでいくと 八重桜や菊桜になるという。 進化の途中の桜ってことだろうか 悩みを増やす桜がまたまた増えてしまった もし名前が不確かならお寺さんの名前を付けて 「龍峰寺旗桜って呼んじゃうぞ」なんて秘かに思う私 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年04月05日 07時39分55秒
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