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カテゴリ:自慢ですか?
回転寿司で、上座に居座るお節介オヤジ軍団の食いっぷりで、自分の食べる物が来ないと踏んだ弟の真が立ち上がり、お節介の後ろを通り抜け、オヤジの後ろも通り抜け…イーさん夫婦が座っている横も通り抜け、2組の他のお客さんの所を通り抜け、遥かかなたの席を陣取った真を見て…お節介も小走りに真の横に行く。
流石、上座… 色々な寿司が取り放題。 しょうがの乗ったアジを取り、 タレたっぷりな、うなぎをパクついた時 遠くで聞こえた… 「お勘定!」 の声。 聞き覚えの有る声。 笑いながら言う声。 馴染みのあの声。 オ、 オ、 オヤジだ! 勘定…だと? 私は…この席で アジとうなぎしか食べてないぞ! 大慌てで、目の前に通る 寿司皿を取り 立ち上がりながら 口に突っ込む。 横に居る真など、見る暇も無い。 パクパク! パクゥゥゥゥ! は、 早食いなど出来ない! くくくくくぅぅぅぅぅ! 苦しい! 喉に・・・ 喉に・・・ 寿司がぁっぁ~ ウッ、ウッ、 ウッ~、 モガクお節介。 気にしない真。 仕方が無いから、 自分で胸をトントン叩く。 それを見たショーン君が 慌てて飛んできて お節介の背中を 勢い良く・・・ そんなに力を入れなくても良いだろう! と言う馬鹿力で叩く。 「アッ!」 と、声の出るお節介。 サッと、涙目でオヤジ達が座っていた席を見ると ・・・・・ ・・・・・ ・・・・・ もう、居ない。 い、居ないよ! あれぇ?と 慌てて、真を見ると 真も驚いて立ち上がる。 外に小走りで出ようとすると・・・ お店の人が お店の人が 「お客さ~ん! お勘定、お願いしますよー!」 と、声を張り上げて言う。 えっ? えっ? か、 勘定? 慌てて、少し震えた声で 「あそこに居た… オヤジ・・? 払わなかった!?」 と、聞くお節介。 「あそこの方は 何も言いませんでしたよ」 と、つれない つれないお言葉。 そうか・・・ 勘定…払ってくれなかったか。 渋々、財布を広げる真。 支払いを済ませ 寒空の下に飛び出す真とお節介 プラス ショーン君。 外でミッちゃんが 「東●プラザの2階か4階に行くって」 と言う。 プラザ! 2階か4階ね! ヨッシャーと、 喉を詰まらせた事も忘れ 勘定を一緒にして貰えなかった事も忘れ インポートショップで何も買って貰えなかった事も 全部忘れて… 走り出すお節介兄弟軍団。 ちょっと、ごめんね! 急いでいるのよ! と、人込みをかきわける。 はぁはぁ、 はぁはぁ、 冬に走るのは… 身体に堪えるわ。 と思いながらも、勢い良くプラザの2階に 駆け上がる…。 何事でしょうか? と、人々の視線を感じても… 駆け上がる。 4人でキョロキョロ… 4人でキョロキョロ オヤジ達を探す… が、 そう簡単に見付からない。 4階に上がった時は、かなり疲れていた。 「ねぇ、プラザの4階って言った?」 と、ミッちゃんに聞くお節介。 「プラザは…2階で 4階は…本館かも」 と、あやふやな事を言うミッちゃん。 本館4階・・・ 本館4階・・・ 走る4人。 本館4階に着いた時 疲れすぎて、オヤジ達を探す気は 失せていた。 振り回されている事が 馬鹿馬鹿しくなって 「ふぅ~、 ねぇ、買い物でもしようか?」 と言って、婦人服を見だすお節介。 「あ~、 ヤッパリお洋服が可愛い!!」 と、目をうっとりさせるお節介。 お買い物している人々も、皆お洒落で 小奇麗だし、店員さん達も丁寧で最高! と、その時 凄く可愛いカーディガンとパンツが お節介の目に飛び込む。 か、 可愛い! 「これ試着していいですか?」 と、店員さんに聞くと優しく試着室にお節介を 案内して、カーテンを丁寧に閉めてくれる。 ジャケットを脱ぎカーデガンを羽織るお節介。 上品なベージュが綺麗で心ウキウキする。 穿いていたパンツを脱ぎ フレア気味のパンツを穿こう 穿こう 穿こう と、 した時 しゃーーーーーーー しゃーーーーーーー 勢い良く しゃぁーーーーーー と、一瞬で カーテンが開いた。 ぎゃぁ! ぎゃぁ! ぎゃぁ! 試着用のパンツを持ったまま 身体を丸める お節介… 目は飛び出んばかりの 大きさで見開き 口は前歯で下唇を噛み締めた! 瀕死状態のお節介が見たものは… <続く> お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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