カテゴリ:韓国よもやま話し
韓流ざんまい:「美女留学生」はアイドル!?=堀山明子
ソウルでタクシーに乗った時のこと。50代の運転手が「あんた日本人なら、サオリを知ってるかい? これまでの従順な日本人女性のイメージと違うけど、率直でカワイイねぇ」と、その女性を絶賛し続けた。吉永小百合ファンかと思って話を合わせていたが、「かわいい?」「率直?」--何かイメージが違う。しばらくして、バラエティー番組に出演している留学生のことだと分かった。アイドル並みの人気があるとウワサには聞いていたが、日本人女性に対する「大和なでしこ幻想」をうち壊し、なお好感を持たれているとは、驚くべきパワーだ。 番組はKBSが昨年11月から放送を開始した「美女たちのおしゃべり」。韓国で暮らし、韓国語が話せる「外国人美女」が集まり、恋愛観や文化差について本音を連発するのが売りだ。時々脱線しては「差別発言だ」とインターネット上で大論争になったりもする。 日本代表としては現在、在日韓国人の張さおりさん(26)=明知大2年=と、日本人の佐川純子さん(22)=外国語大4年=が出演中で、30人を超える出演者の中でも2人はトップ級の人気。佐川さんはオンラインゲームのキャラクターに、張さんは乾電池と建設会社のCMに出演するほどだ。 韓国で暮らす日本人がタレント化した例は90年代から数件ある。しかし島根県の竹島条例への反発が高まった05年、対日批判が在韓日本人にも向かう雰囲気の中で、バラエティー番組から日本人の姿はいつしか消えていった。 当時、韓国で女優デビューを目指してコラムを書いていたが断念し、帰国した女性(29)は「05年当時はネットですぐに批判され、本音などとても話せる状況になかった」と振り返る。留学生2人の活躍には「本当に異文化と共存する方向へ変化しているならいいけれど」と、期待と不安が交じる。 張さんは4月、韓国人の食事スタイルを「犬食い」と表現して批判を浴び、後日「言葉が足りなかった」と弁明した。05年なら降板騒ぎになったかもしれないが、韓国人からも擁護する声が上がり、事態は沈静化した。佐川さんのホームページでは、悪意の書き込みが入ると必ず「悪口を言うな」と励ましの反撃が加わる。 「ネット攻撃は怖いけど、韓国人に助けられている」と話す2人。先輩の直面した壁を乗り越え、彼女らが新たな日韓関係を切り開けるか、ドキドキしながら見守っている。(ソウル支局)毎日新聞 2007年6月4日 東京夕刊 実はこれ、「韓流ざんまい」という毎日新聞の特集です。 毎日らしい、、、という気もしますが、面白い記事がいっぱいです。 ネットで検索すると記事をヒットします。韓国にご興味のある方は、ぜひご一読あれ。 記:とらのこども お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.07.02 23:59:37
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