テーマ:韓国!(17292)
カテゴリ:韓国よもやま話し
たまには、韓国のことを書いてみようと思い立った。
わたしの韓国像は、雪舟の世界だ。 丸くて、まるでおっぱいのような優しい山々が、霧にけぶる韓国のやまの景色は絶景だ。 冬と夏のあいだ、夏と冬のあいだに、そうした景色がある。 韓国の新幹線の窓から、飛行機の窓から、そして高速を走る車の窓から、 幾度となく、それを見た。春であれば、黄色のケナリが霧の中に揺れていて、きれいだ。 今年もようよう11月になった。山々の景色も、冬に近くなった。 枯葉舞い散り、木々の姿も寒々しい冬至の候。 哀愁は人々の心にも影を落とし、 釣り人は震える気持ちを胸に抱き湖水の真ん中に釣り糸を垂れる。 ”哀しくも悲しからず” 明け方の朝霧の如く、晴れ間に輝くさざ波の如く。 文:チョン・ドンクム Morning calrm 11月号より転載 上記の詩のイメージは、晩秋よりも少し先、初冬の韓国・安東(アンドン)だ。 ソンビ(朝鮮時代に在野学識者)の故郷にして、朝鮮時代の礼節、文化が今も息づくと いわれる街だ。その安東市は、大邸(テグ)の北、韓国の中部東方の山中にある。 見所は、洛東江(ナットンガン)の水面に美しい姿を映す芙蓉台(プヨンデ)の絶景。 東には太白山の稜線に連なる花山(ファサン)が名の通り、花のつぼみのよう。 残る三面は、洛東江が蛇行して流れる。 水面は太極模様に水の文様が表われる。 山々があり、水があり、自然と人がつながっている。 朝鮮時代の貴族・ヤンバンの礼節とは、この地にこそ息づく。 外国人も、韓国人も訪れて、古き良き時代の韓国を感じると良いのではないか? 都会では失われたものがあるに違いない。 かつて、英国のエリザベス女王もここ安東を訪問された。 同じ思いがあったのでは?と思われる。 以上の内容は、「Morning calrm誌 11月号」より抜粋、転載したものです。 わたしもいつかきっと訪れたいと思う。 まだ見ぬ安東だ。 この風情。情感。礼節と情操は、洛東江の流れのように、 ヤンバンの子孫たちにとうとうと流れている。 記:とらのこども お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.11.03 16:22:22
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