テーマ:韓国!(17296)
カテゴリ:韓国よもやま話し
■優秀なサムスン社員を生かす方法は?
韓国では、法律が変わりパート職でも2年以上雇用した場合は正社員にしなければならない と定められてから、1年9カ月でパートを解雇する企業が後を絶たない。 数万人の主婦パートや臨時採用職の人が涙を流している。 そのようななか、7月末に韓国KBSが日本の電材メーカー、未来工業(本社・岐阜県)を取り 上げたドキュメンタリー「山田社長、サラリーマンの天国を築く」を放映し、 韓国中で話題になった。 「よくニンジンとムチというが、社員は馬じゃない。ニンジンさえあればいい」 「社員が会社を通じて幸せを感じ、自分の生活が楽しくなれば、自然に会社のために 最善を尽くすようになる。そうなれば会社も発展する」 という山田昭男・元社長(現取締役相談役)のインタビューは余裕を失いかけている韓国 企業への強烈な問題提起となった。 なにより、「社員は全員が正社員、年間の休日は140日、残業は禁止で育児休業は3年、 定年は70歳、5年に一度は全社員が海外旅行、なのに会社の利益は上場製造業の中でも 極めて高い水準」という未来工業の経営は、「こんな会社もこの世に存在するんだ」と いう衝撃から尊敬へと変わっている。 リストラなんてもう怖くもないというほど会社を転々としなければならない雇用環境の せいで、会社に対する忠誠心も社員同士の連帯感もなくなっている韓国社会。 給料をもらっているんだから家庭を忘れ仕事に専念せよ、出産するなら会社を辞めてからに しろ、と堂々と注文するのが会社だと思っていただけに、未来工業の話は感動的だった。 視聴者掲示板にも、社員を信じて優遇する未来工業の山田氏に感動したという書き込みが 続いている。 サムスン電子は韓国企業の中で最も研究人員が多いことで有名だ。 全従業員7万6千人のうち博士3000人、R&D部門が3万人。「少数の天才が国民を養う」という 李会長の持論通り、サムスンは少数の天才と多数の人材が世界で愛されるヒット商品を生み 出している。 サムスンに入社するため数々の試験と競争に生き残った人たちだ。この優秀な人材が サムスンの中で一生リストラの恐怖なく仕事ができるようにしてあげることができれば、 業績回復につながるのではないだろうか。 「創造経営」よりも心理的に安心して働ける環境を提供する経営が大事ではないだろうか。 社員を「馬」としか思わない会社は長続きしない。その失敗の代表例がサムスン電子に ならないといいのだが。。。。 ITプラス・インターネットニュース サムスン電子の大規模リストラ、本当の危機は人材管理【コラム】 -筆者紹介- 趙 章恩(チョウ・チャンウン)JIBC会長・IT評論家・Webプロデューサー お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.12.28 21:48:50
[韓国よもやま話し] カテゴリの最新記事
|
|