カテゴリ:韓国よもやま話し
日本のニュースでは、欧州連合(EU)と韓国の自由貿易協定(FTA)締結
交渉が13日妥結した。FTAが発効すれば韓国製品への関税が段階的に撤廃 され、自動車や家電製品などの輸出で競合する日本メーカーはハンディを負う。 と、日本への影響が論評されている。 ネットで検索してみると、逆の論評も少なくない。 韓国は大丈夫だろうか? 心配になってくる。ただでさえ、農家の皆さん達は 安い価格で、貧しい生活の人が多いと聞くのに。。。 *********************************************************************** 韓国は、欧州連合(EU)との自由貿易協定(FTA)妥結の見通しとなった。 これによって韓国とEU間の自由貿易が実現する運びだが、 これによって、韓国の農産物や、畜産物は、壊滅的打撃を受ける可能性がある。 フランスやベルギーから輸入する豚肉は、年間20万トンで、 韓国豚肉市場の 半分近い量である。もちろん韓国産より安い。 リンゴとナシも韓国産に比べて最高50%安く、鶏肉はほぼ半分水準。 脱脂粉乳も韓国産より31%ほど安く、乳製品関連も全般的に韓国よりは安い。 韓国側のメリットといえば、韓国車の欧州での販売が伸びる可能性があること だが食料品などの必需品と違い、このご時勢でエコでもない一般車がどこまで 売れるのか、その効果には疑問が残る。 慢性的なウォン安と外貨不足で悩んでいる韓国にとって、とてもプラスとは いえないような内容だ。 (FTA協定の概要) 現状、EUの関税は、自動車で10%、テレビで14%と高率で、関税撤廃による韓国 企業の輸出拡大が予想される。見返りとして、農業品などの関税撤廃について 大部分は合意した。 工業製品関税については、原則 5年間で関税を完全撤廃。 自動車部品は協定発効と同時に関税を撤廃、 中大型乗用車は3年、小型自動車は5年内に撤廃 韓国は例外として40余りのセンシティブ品目について7年内の関税撤廃。 (関税率が16%のその他機械類、純毛織物など) EU産ワインは、直ちに撤廃 EU産豚肉に対する関税は、冷蔵肉全体とバラ肉冷凍肉は10年以内に、その他の 部位の冷凍肉は5年以内に撤廃。 但し、韓国のコメ市場は開放しない。トウガラシ、ニンニク、タマネギも 「主要調味料」として関税を据え置く。 現在、EU産農産物のうち輸入トップは「冷凍豚肉」だが、FTA妥結以降、韓国 市場シェアをさらに拡大する可能性が高い。 ワインもEUの対韓主要輸出品目で、EU産チーズも消費が増えるとみられる。 EU・韓国間の妥結争点は、「関税の払い戻し」。 韓国は中国などから部品を輸入し完成品を輸出する場合、部品輸入については 関税を払い戻している。EU側は韓国・EU間FTAの利益が第三国に向かいかねない として、これに反対している。 特に欧州自動車産業界は、韓国メーカーが安価な中国製部品を使った自動車を 輸出できるのは不公平とした。他方、韓国政府はFTA交渉初期から、関税還付の 問題は決して譲れないとの姿勢。 4月の通商相会談では、「韓国の関税還付制度を維持してほしい」という韓国側 の要求は受け入れられなかった。 今回、本件については、韓国製品に外国産部品の使用が「著しく増える場合」、 EUはこれを規制する「セーフガード(緊急輸出入制限措置)」を適用できる、 とする保護措置を取ることで妥協した。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.07.19 19:12:43
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