初版1,000部の新刊
来週20日の日経新聞に広告を打ちます。空きの知らせをいただいたのは、昨晩です。今日版下を入稿の予定です。 このところ読売新聞と日経新聞に定期的に広告を出しています。 もちろん、弱小版元には似つかわしくないほどの広告費を投入しております。費用対効果の実数で見ると、当たり前のように赤ですが、続けていくつもりです。 著者に対しても、書店さんに対しても、読者に対しても、告知をしなければ、知らせる方法がありません。新刊配本として、書店さんに流せばある程度は売れる、などとの幻想はとっくのとうに捨てました。 ですから、著者、書店さん、読者の皆さんに対しての最低限のマナーだと考えています。 ただ、経費はできるだけ削減していきます。何度もお知らせしているとおり、特に初版時の印刷部数の削減による初期投資の最少化を図っていきます。 今月の新刊は、定価1,300円の初版2,000部です。 来月の新刊は、定価4,000円の初版1,000部です。500部でもいいと思いました。 今月の新刊は、初版分は全部売り切っても赤です。来月の新刊は、新刊委託を極端に下げようと考えています。いずれにしろ、初版はテスト販売という方法論です。 大手さんのように、8,000部以上刷ってばらまいて、というようなことはもうしません。 この方法をとる場合、一番の弊害は、著者が持つ負のイメージではないでしょうか。特に他社さんでお書きになった経験がある方の場合、初版1,000部、2,000部!という驚きは必ずあるはずです。そんなに少ないのか、と。 印税については、弊社は、もともと実売換算ですから、あってないよなものです。言いすぎですが。それを承知で、お書きいただくわけですが、それにしても、でしょう。 ですから新聞広告ぐらいは、という意味合いもあるのです。 チビ版元で書いて、初版1,000部で、印税なしで、出版したことを誰も知らない。 これじゃ出版の意義以前の問題ですよね。 だからなおさら新聞広告なのです。いくら部数が落ちてきているとはいえ、一流紙の力はまだ捨てたもんじゃありません。著者の身近で必ず反応があるはずです。 ご自身の名前が新聞に出るんですから、全国版に。それも意外に大きく。