誰かが言わなきゃならない

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• 集積効果

    　観光客、買い物客を集めるには一つの場所に同じ手のものがたくさんあることが大切。例としてはそば街道、京都の寺社群、秋葉原の電気街、デパートの中のブティックフロアー　デパ地下の食品街など。　裏磐梯から猪苗代湖に向かう国道沿いに百メートルにわたって直売店が並ぶスポットがあり、常に観光客で賑わっている。どの店も地元の農家で取れた野菜、山菜、漬物などを並べて売っているが１０軒ばかりの間に合わせの売り台の値段や品揃えを見比べながら歩くのが楽しい。　そばや団子を食べさせる店もあり、一番端には鉢植えの山野草、盆栽を売っている店まである。駐車場はなく、店の前に斜めに駐車させている。他に何も設備はなく看板もないのだがこれでひっきりなしに客がくる。自治体や農協が鳴り物入りでハコモノを作らなくても商売は出来る。 

  2010.06.05

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• あやめの美しさ

    　紫色の庭のあやめが一斉に開花した。つぼみが開く前のつぼみが膨らんだ様を見て明日は無理だが明後日には開くのではないかと思うのも楽しいものだが、あやめはいつも人間に気づかれないように開花する。　あやめの美しさは花の色の強さと花びらの形。最近は色も花びらもさまざまな種類が作られている。紫に白や黄色が入ったものもあってその美しさを競っている。　あやめの美しさは花の色や花びらの形にとどまらない。これほど真っ直ぐに立つ植物は他にはない。その天に向かって真っ直ぐに立つ姿こそあやめの本当の美しさだ。

  2010.06.05

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• 文化の抑圧と自己犠牲

    　イスラム諸国の自爆テロによる欧米社会への抵抗は終わりそうもない。チベット問題など大国による文化の抑圧は、抹殺されまいとする人々の自己犠牲を伴う強い反発を招くことになる。　文化的抑圧は流血の惨事を起し、泥沼となろうとも終わることはない。かつての日本軍の特攻が行われた背景にも日本という独自の文化を持つ国が地球上から抹殺されることへの悲壮な抵抗感があった。　各国の民が自らの命を賭けてまで自国の文化を守ろうとするのは何故かを考える必要がある。世界をすべて自分たちの文化で塗りつくそうという考えを覇権国に捨てさせるためにはこれからも多大の犠牲が払われるだろう。

  2010.06.04

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• 手仕事の復活

    　かつて日本は手仕事の国であった。江戸時代から続く伝統の工芸品、加工食品、木造建築物など熟練職人による想像を絶する手間が掛かる品々が生産された。それらは外国人観光客に人気の品でもある。　高度経済成長により人々の所得水準が世界でもトップクラスとなって手仕事はとても割りに合わなくなってしまった。わずかに伝統を守るために、少数の職人がその労働に見合う収入のないままに犠牲的精神で頑張っている。　最近のデフレと日本経済の没落は国民の平均所得を下げ続け、同時に低収入での生活を可能にしている。この傾向が続けば工業製品に押され、途上国の安い労賃で衰退する一方だった日本の手仕事が復活する可能性がある。 

  2010.06.04

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• 学ぶ姿勢

    　最近「韓国が日本やフランスを押しのけてＵＡＥに原発売り込みに勝ったと聞いたが、韓国の原発技術はそんなに高いのか、自国で原発機器を製造出来る実力があるのか」との疑問を持つ人もいる。この背景には日本の関係者が極めて内向きに過ごしてきたことがある。定期的に開催されている日韓の原子力関係者の集まりにはここ数年、日本側の参加者が少ない。　不参加の理由は「いまさら韓国と情報交換をしても彼等に情報を取られるだけ。こちらが教えてもらうこともない」という。過去は過去。今は韓国の原発の技術と運営についてよい点を日本が学ぶ姿勢を持つべきときだ。 

  2010.06.03

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• 次世代の政治体制

    　封建体制、資本主義体制、共産主義体制など歴史上さまざまな体制がつくりだされては消えていった。今、資本主義体制に対する批判が起きているが、次世代はどのような社会体制になるのかが興味のあるところ。　ひとつの方法として過去の時代において平和が長く続き、独自の文化が栄え、多くの国民が幸せに暮らせた時代を探してそれをヒントにすることが考えられる。その点で我が国の江戸時代はひとつのモデル。　鎖国をしていたとはいえ、二百数十年間にわたって平和を維持でき、その間に人口も増やしたのだから立派だ。支配する側が自分たちの役割をよく認識し、武士道という高い倫理観を持って政治を行い、庶民にまでその倫理観を広めたやり方は素晴らしい。 

  2010.06.03

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• タイムカプセル

    　学校で卒業生が用品や将来の夢を書いたものをタイムカプセルとして校庭に埋めてそれが何十年かぶりに掘り出されて大人になった子供たちがそれを見るというニュースがたまに報じられる。　原発の高レベル放射性廃棄物は地下５００メートル以上に埋設される可能性が高いが、これは立派なタイムカプセル。せっかく穴を掘るのだからそこを社会的なタイムカプセルに出来る。　秦の兵馬俑のように現代の生活一式、名車、貴重な記録類を大きなカプセルに入れておけば何万年もそのまま保管出来る。放射性廃棄物は５００年くらいすると自然放射線のレベルに近づくので、そのころに掘り起こせば危険もなく、我々の子孫に大きなプレゼントが出来る。 

  2010.06.02

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• 情報の危険

    　生ゴミを捨てるとすぐにどこからともなくハエが寄ってくる。薔薇の木にはアブラムシがすぐに来る。最近、人もテレビやインターネットで情報がすぐに入手できるので、評判の観光スポットやスイーツが報じられるとたちまち黒山の人だかりだ。　その結果、評判になったところは大混雑になり風情がなくなったり、味やサービスがいい加減になったりするがその嵐が過ぎれば人々の関心はまた新たな評判の品に向かうだけ。　これが希少な動物や植物だった場合、情報によって殺到した人々によって根こそぎ略奪されて資源そのものが消滅してしまう危険さえある。福沢諭吉は「ペンは剣よりも強し」といったが、ＩＴ情報はどんな兵器より恐ろしい。

  2010.06.02

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• 農家電力

    　日本の自然エネルギーのシェアがいっこうに増えないので、電力会社は火力発電所構内などにメガソーラー発電所を建設し始めている。デンマークでは農家が敷地内に風力発電のタワーを設置し売電で副収入を得る方式で自然エネルギーを拡大してきた。　日本ではトータルで埼玉県の面積を超すといわれる耕作放棄地に一般家庭数十軒分の大型ソーラー設備を設置して農家の副収入にする方式が考えられる。これが広がれば日本の自然エネルギーは一気に拡大する。　このためには設備資金の確保と高い売電価格を支える一般消費者の理解が必要だが、農林水産省、経済産業省、環境省が協力出来るかも大きな課題だ。 

  2010.06.01

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• 地方空港

    　全国の地方空港が廃港の危機。経営の厳しくなった航空会社が次々に定期路線から撤退を申し出ている。すでに学生のグライダー練習場になっているところもある。　スウェーデンでストックホルムから地方都市へ１０人乗りの小型旅客機で飛んだことがあるが、搭乗したら飲み物とスナック菓子を配りにきた若い女性はそのまま副操縦席に。約一時間の飛行は隣のキャプテンの男性の見守るなか彼女が操縦した。　目的地に着陸したのはごく小さい建物がある飛行場。二人の操縦士は車に乗ってさっさとどこかへ消えた。日本の高速バスのような運営で、このくらい簡素化が進んでいれば地方空港の路線維持も可能だ。 

  2010.06.01

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• 歴史に学べるか

    　ジャレット・ダイヤモンドの「文明の崩壊」など国家の興亡をテーマにした本は数多く出されている。盛りを過ぎた日本など先進国がこれからいかにして衰亡を食い止め、再興を期すべきか歴史に学ぼうとする動きがあるが、現代はかつてないほどに各国間の貿易、人の移動、資金の移動が自由かつスピーディーになっている。　さまざまな障壁が低くなり不法移民も増加。軍事的にもミサイルや潜水艦で国境はないに等しい。こんな状況では、新興国からの攻勢をひとまず国境で止めて体制を立て直すことなど不可能に近い。　現在先進国が採りつつある規制の強化はむなしい努力となりそうだ。我々は歴史に学ぶだけでなく、よりスピードアップした現実的な対応を考える必要がある。 

  2010.05.31

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• 長所と短所

    　「すべてのものは変化し続ける」「自然は常に秩序から無秩序へという方向に進む」「生きているのは必ず死を迎える」などの人類の発見した真理があるが、「長所があれば必ず短所もある」もその一つ。　ヒトゲノムの研究者が今度は人工ゲノムを使って細胞を作ることに成功したが思い通りの生物を作れる可能性がある反面、恐ろしい生物を作ってしまい人類が破滅する可能性もある。　長所ばかりで短所が少ないものが良いのだが、素晴らしい技術ほどその短所もとてつもないものがある。どんな技術でも人間の使い方なのだが、その人間自身が昔に比べてそれほど賢くなっているとは思えないので心配だ。

  2010.05.31

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• 二十一世紀の課題

    　二十世紀は後世から見れば、世界各国が世紀末に至って環境問題を意識したことが最大の特徴になるだろう。それまでの歴史は人類が地球上のあらゆるところまで広がって地球の資源を掘り起こし、廃棄物を捨て人口を増やし、生活のために資源を使うだけだった。　人類は赤道の密林、北極南極だけでなく月にまで探索の手を伸ばした。二十一世紀は環境問題を解決しなければならないが、その見通しはまったく立っておらず、新興国や途上国が二十世紀方式の発展を目指して突き進んでいる。　果たして人類の繁殖をこのまま続けるための技術開発に向かうのか、それとも人口抑制、消費を抑制する方向に向かうのかは見えないが、少なくとも「神の手」は先進国を少子化に向かわせている。 

  2010.05.30

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• 猫のように

    　猫を観察していると人間が猫のようにくったくなく生きることが出来ればと思う。みんなから可愛がられ、一日の大半を暖かいところで寝てキャットフードを食べて好きなように時間を過ごす。　人間の方を猫のペースに巻き込めるのは寝て食べる以外に猫には思惑がないからだろう。これは飼い猫が護られているから出来ることでドラ猫ともなれば大変な生活を強いられる。　人間の場合は本能にまかせていれば知恵があるだけにやっかいなことになりそう。大事に何不自由なく育てられた人はくったくなく生きているようだが、そういう人が首相になるのは迷惑だ。 

  2010.05.30

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• 消費の今後

    　年寄りが食欲を失ってくると先が短い。食欲旺盛なうちは大丈夫だ。国も国民が消費意欲を失えば経済規模は縮小せざるを得ない。景気がよくないから所得が伸びないどころかマイナスになり、これがまた消費を減退させるという悪循環が始まる。　これから少子化、国内市場は少なくなるパイの奪い合いになりますね。海外進出しなければこの狭い国内で体力勝負の熾烈な戦いになる。若者がマイカーを欲しがらなくなり、国内の自動車の台数がどんどん減少する。　メーカーは海外にシフトするが、メンテナンス業界、保険業界、ガソリン業界は大変だ。これから増えるのは医療関連、介護関連、団塊の世代が高齢者になって死ぬまでの１５年から２０年間。それが過ぎてしまうと国内は深刻な需要不足に陥る。

  2010.05.29

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• 意外な脆さ

    　ＩＴ技術が進歩して莫大な量の情報がハードディスクやチップに保存されたりＣＤに入ったりしているが、それほど耐用年数は長くなく、サイバー攻撃や磁気嵐など外部からも護られているとは思われない。　実績としては和紙に墨で書かれた文字よりははるかに保存期間は短い。遺跡の発掘などを見ていると１万年を超えて残っているのは石、骨、土器それに金銀細工など。鉄なども錆びてしまい、稀に湿地の中で木製品が形をとどめて出土する。　戦乱など人間による破壊も多い。今すぐ国際プロジェクトを立ち上げ、長く子孫に伝えなくてはならない情報をメモリーから取り出し特殊装置を使って石に細かく刻み月面の倉庫に保管するのが現代人の責務である。 

  2010.05.29

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• 一回の充電で

    　元Ｆ１開発をしていた日本人技術者の作った電気自動車が一回の充電で１０００キロを走行した。電気自動車といえば一回の充電でせいぜい１５０キロしか走れないと聞いていたが、テストコースでの記録とはいえ１０００キロは大変なものだ。　この人は以前、東京大阪間５００キロにも成功しているというから、電気自動車がいよいよガソリン車に引導を渡す日も近いと思われる。それに近頃のガソリン価格は高値安定。　こうなると今乗っている車の買い替えを控え、ハイブリッド車や電気自動車が手ごろな値段になるまで待とうという気になる。こうしてガソリン車の販売はますます落ち込むことになる。

  2010.05.28

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• 業界用語の説明

    　九州電力の原発が世界一の設備利用率だったのに日本国内ではちっとも報道されないとのブログしたら、早速「設備利用率は業界用語。一般の人にはわからない」とのご指摘を頂いた。知恵蔵によれば、「設備利用率とは原発の稼働状況を表す代表的な指標。　原発が一定期間に生み出した電力量と、その期間ずっとフル稼働したとして得られる発電電力量(定格電気出力と稼働時間の積)との百分率比。計算式は、年間の設備利用率(%)=実際にその1年間で発生した発電電力量(kWh)÷〔定格電気出力(kW)×365日×24時間〕×100。　設備の持っている能力をどのくらい活用して電気を出せたかということ。事故、検査などで止まればその分電気が出ないので設備利用率は下がる。止まらなくても調子が悪くて出力を下げると利用率は下がる。川内原発は昨年一年間、そのようなことがなく目一杯動いて電力供給と温暖化防止にすばらしく貢献した。

  2010.05.28

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• 山野草の魅力

    　蓮華ショウマ、シドケとも呼ばれるモミジガサ、イワウチワ、イカリソウ、クマガイソウ、カタクリ、ショウジョバカマ、ヤマブキソウ、ヒトリシズカ。庭に植わっている山野草を列挙すればこんなところだ。　これら日本の山野草に共通するのはその可憐さ。西洋の草花に比べ花は控えめで小さく色は淡い。日陰を好み、普段はほとんど目立たないが、毎年短期間だけ花を咲かせる。野山で採取しても環境の変化に敏感でなかなか生き付かない。　日本人はこれらの山野草を愛し、清楚だが凛としている理想の女性にも例える。世界の中で日本は山野草のような存在でありたいと思うが、環境はなかなかそれを許さない。 

  2010.05.27

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• 世界一でもニュースにならない

    　米国マグローヒル社が、毎週発行する国際的な原子力専門情報誌「ニュークレオニクス・ウィーク」によれば、２００９年の原発設備利用率で九州電力の川内発電所が第一位になった。日本には現在５３基あるが４基がベストテン入りしている。　川内は先ごろ３号機増設についての公開ヒヤリングが地元で開催されたがこのニュースは関係者や地元にとって朗報だ。最近の世界的エネルギー需給の逼迫、各国の原発回帰、温暖化対策でマスコミもようやく原子力に対して批判一辺倒から脱却しはじめている。　しかし、この世界一のニュースをどこも伝えないのはいかにもおかしい。スポーツなどでは世界一になればとにかく大騒ぎするのだから、つくづくマスコミはいいかげんだと思う。

  2010.05.27

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• 社会的地位

    　琴光喜が野球賭博に関わったのではないかと疑惑を受けている。本場所中の警視庁の異例な事情聴取などもあり大相撲はまたしても揺れている。　川端文部大臣はインタビューで「琴光喜は疑いをかけられたのであれば、きちんと釈明すべき」と言っているが、幹事長の問題を抱える民主党政権の閣僚が言う言葉としてはいささか奇異な感じがした。　平成の脱税王ではないが、社会的地位のある人の言動は社会に対する影響力も大きい。相撲協会も暴力団と対抗するには日頃から警察の防犯や交通の活動に積極的に協力するなど知恵を絞って欲しい。

  2010.05.26

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• 衰退の原因

    　１０年以上前、中国の指導者は日本について聞かれ「日本の大学生は勉強せず遊んでいるから日本の将来は恐るるに足りない」と答えている。日本が成長を止め国力を失いつつある理由は何か。　それは戦後の復興と高度成長で手に入れた成功と富。他に学ぶべきことはなしとした慢心、チャレンジ精神を失い求めた安住し、現状を守ることに汲々とする日々。　自分たちの苦労は子供にはさせないとした親馬鹿ぶりが軟弱な国民を作ってしまった。森敦の小説「月山」には「大きくなったことが雪塊の崩壊の原因」とある。「経済的豊かさこそ衰亡のもと」であったようだ。 

  2010.05.26

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• 街道てくてく旅

    　ＮＨＫの朝のＢＳ番組「街道てくてく旅」は現在、熊野古道を訪ねている。旅人は一万歩以上を毎日歩くが、暑さと排気ガスで苦しそうだ。　これを見ていると日本の道路はつくづく歩行者のことは考えず産業活動のための車優先で作られたことがわかる。国道でも広くもない道幅、大型トラックが猛スピードで通過し、騒音も激しく旅人は危険でもある。　世界の大国に伍していくために生産性を上げることを第一に考えてきたのだから当然の結果かも知れない。願わくば早期に電気自動車、電気トラックに切り替えることで旅人に優しい国になってもらいたい。

  2010.05.25

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• 米軍基地

    　米軍基地が簡単に「海外、悪くても県外」に移せると思っていたが、アメリカに拒否され鳩山首相は「日々是好日」ならぬ「日々是口実」だ。戦後半世紀以上経っても外国の軍隊が我が国に駐留していること自体、奥深い理由があるということを鳩山首相はさらに学ぶ必要がある。　関東軍の独断専行から始まり軍部に引きづり回されて焦土と化した日本。このトラウマはいまだに続いており、国民は本格的な軍を作ったらそれをコントロール出来る自信がいまだない。　日本人は日本人の性格を熟知しており、自衛隊と米軍の組み合わせにしておいた方が軍暴走のリスクが少ないと判断している。これがいまだに米軍基地を国内に置くのを国民が許している本当の理由だ。

  2010.05.25

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• 核が両刃の剣

    　産油国まで原発建設を計画するなど原子力ルネッサンスが世界各国で始まっているが、皮肉なことにこれと同時に核テロの脅威も進行中だ。原発が温暖化対策と新興国、途上国の発展によるエネルギー需要対策のために不可欠なことは世界中で認められつつあるが、原発が増え核物質の生産や移動が頻繁になればそれだけテロリストが核物質を入手する機会が多くなる。　原発の核燃料が原爆の材料にならないよう不純物を混ぜる技術を東工大が提案しているが、これが出来れば大きな貢献となる。テロリスト側は原爆にしなくとも核物質をばら撒けばそれだけでパニックとなるので核物質を是非とも入手しようとするに違いない。　原発なしには温暖化は食い止められず世界の破滅はさけられそうもないが、核がテロリストの手に渡れば世界滅亡の可能性も出てくる。行くも地獄、戻るも地獄。これが人類に与えられた試練というものの本質のようだ。

  2010.05.24

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• 長所の裏に

   「すべてのものは変化し続ける」「自然は常に『秩序から無秩序へ』という方向に進む」「生きているものは必ず死ぬ」などの法則があるが、「長所があれば必ず短所もある」も真理。ヒトゲノムの研究者が今度は人工ゲノムを使って細胞を作ることに成功したが思い通りの生物を作れる可能性がある反面、恐ろしい生物を作ってしまい人類が破滅する可能性もある。長所ばかりで短所が少ないものが良いのだが、素晴らしい技術ほどその短所もとてつもないものがある。どんな技術でも人間の使い方なのだが、その人間自身が昔に比べてそれほど賢くなっているとは思えないので心配だ。

  2010.05.24

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• お宝を護る

    　宮崎県の有するブランド牛の種牛は何十年という努力の積み重ねであり、今回これを殺処分することは宮崎県の畜産のみならず日本の高級牛肉の生産力を失うことにつながる。　京浜地区の中小企業群も技術立国としての宝の山と言われてきたが、長引く不況でその数をどんどん減らしている。各地の里山は環境保全と自然と一体となった暮しを支えてきたのであり、世界に誇る宝の一つ。これも消えつつある。　それ以上に社会規範、伝統行事、勤勉性、貯蓄率、経済格差のなさなどは日本が誇ってきた宝であり、これ以上失わないようにしないと空っぽの日本になりそれこそ外国からは魅力の無い国になってしまう。

  2010.05.24

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• ぶしつけな質問

    　事件の中心にいる人に対するレポーターのインタビューにはぶしつけな質問が多い。突撃レポーターはどんなにぶしつけで失礼な質問をしてもかまわない、それを強心臓でやるのが自分の役割と考えているものがいる。　わざと相手の答えにくい質問、相手を怒らせるための質問、とてもまともに答えられない質問をして「...」と無言の答えを取る。東国原知事がつい声を荒げたのももっともだ。　マスコミを「社会の木鐸」「国民の味方」「インテリ」と考えている人はその考えを直ちに変える必要がある。そうでないと彼等の「商業主義」「売名行為」「偽善的エリート主義」を助長し、ますます思い上がらせてしまうからだ。

  2010.05.23

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• 現実離れの理想

    　オウム真理教の身勝手な論理を振りかざすことに対して一般の人はすぐに「これはおかしい、現実とは遊離している」と気づくのだが、信者たちはそのおかしさに気づくことがなく賛同してしまった。社民党が普天間基地移転問題に関して国内はダメを主張したり、原発の増設に反対したりするのも、現実とは遊離した議論。　鳩山首相が最近学んだようにアメリカ軍の沖縄における存在は極東の平和維持のために絶対に必要であるし、原発なしでは日本のエネルギーや温暖化対策は不可能。社民党が代案も提示せずに教条的に反対を唱えている限り、多くの国民は社民党の言うことは理想的に思えるが、少しおかしいどころか現実を無視していると感じている。　非現実的な理想論で国民の注目を集め、理想主義的になりがちな女性票、若い有権者の票を集めようとしている社民党。現実には出来ないことをあたかも出来るかのごとく、いや出来なくともそれを目指すべきだという考え方は鳩山首相の考え方とも一致している。

  2010.05.23

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• 対災害

    賢い地球　宮崎県の口蹄疫。地元にとっては大災害で、あたかも大地震ですべてを失ったうえに、すぐに瓦礫を片付けろと言われているようなもの。畜産関係者は牛や豚をすべて失い、処分した分は全額補償されたとしてもその後の収入源がない。連日の疲労に加えて将来のことが心配で真っ暗な気分に違いない。　今度の事は全国の自治体、生産者組合、農家に対して防疫について十分過ぎるほどの対策を日常からしておく必要を痛感させた。消費者もおいしくて安全な牛を食べるには、それだけのコストが掛かることを理解する必要があるが、あまり高くなると肉食離れを起す。　ＩＢＭでは水道事業をＩＴを使い合理的に運営するなど交通や環境、エネルギー、医療といった社会の課題を、ＩＴで賢く解決していく「Smarter Planet」というビジョンを提唱しているようだが、家畜の防疫のためのシステムも構築して防疫コストを下げてはどうか。

  2010.05.22

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• 事業仕分け

    　二回目の事業仕分け作業が行われた。役所仕事でやっている事業を民間企業の目で見てみると経済合理性のなさがあぶりだされる。護られた仕組みの中にいる天下りの役員などの公金に対する感覚のずれが伝わってくる。　民間企業でも大企業は少し役所と似たところがあるので、そういう意味では中小企業の感覚で見ることが必要だ。一方、大企業と中小企業の差はどこかといえば、資本や人材に関する余裕があるかないか。　この余裕が企業と社会とのつながり、長期的な技術の開発、経営人材の育成などに大きく影響することもわかっている。事業仕分けをあまりに短期的、経済的観点からのみ見ることは日本を中小企業そのものにしかねない。

  2010.05.22

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• 売れるものと売れないもの

    　物が売れないと言っているが、以前に比べて売れているものもある。高齢化が進んだので医療や介護に対する人々の支出は伸び続け２０年前と比べると２倍だ。海外旅行は誰でも行くようになり、インターネットや携帯電話の売り上げも増える一方で、通信費や交通費は２０年前の３割くらい多い。　住居や光熱費も３割増えている。逆に人々が買わなくなったものは衣料品と家具など。高級品は買わずユニクロやしまむら、ニトリや東京インテリアなど安い価格の店で済ます傾向が顕著だ。　街の洋品店や家具店はシャッター通りの原因。スーパーの衣料部門に買い物客はいないし、デパートの服のフロアーはひまそうな店員ばかりだ。ビジネスは今人々が何に対してなら金を出すかについて考えることだ。

  2010.05.21

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• 情報バランス

    　国の財政も収支のバランスが取れていないことが問題。近頃、個人的にも情報の収支バランスが取れていないと感じている。　毎朝新聞が来ればスポーツ欄から訃報まで含め全ページに目を通し、テレビのニュースショーが始まれば終わりまで見てしまう。もちろんインターネットでお気に入りを閲覧することも続けている。　材料だらけでこれを分析したり、考えたりする創造的時間がほとんど取れていないことに気づく。せめてメモをそばにおいておき、感じたことを書いておき、それに肉付けすることくらいはしたい。そして圧倒的に不足しているのが何も考えずにボーッとしている時間だ。

  2010.05.21

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• 小言

    　昔は親父によく小言を言われた。「小言辛兵衛」などという言葉もあったくらい会社でも家庭でも小言は日常的なものだった。今は誰もがおりこうさんになり、若い人のやることに意見を言わずに放任、無視。　小言を言えば人間関係に軋轢を生ずるとばかりに見てみぬふりを決め込んでいる。これが現代のストレスを回避する方法だと小利口に立ち回るので今では小言はすっかり死語となってしまった。　いい大人がツイッターでぼやくばかりでなく、少しは小言を言う必要がある。先日小沢幹事長は鳩山首相とホテルで会ったそうだが、普天間問題や内閣支持率について小言を言ったのだろうか。　

  2010.05.20

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• おいしい店

    　昔はラーメン屋など汚い店ほどおいしいと言われた。理由は客においしいものを食べさせるには材料や調理にコストを掛けるので、内外装にまで手が回らない。だから内外装にこだわらない店はおいしい。　学生や若いサラリーマンにはこの状態は我慢が出来るが、薄汚れたテーブルや椅子、油が染みた天井、店に入ったとたんに異臭がするようでは最近の女性や年配の客には敬遠されるだろう。　衛生上問題があるようでは困るが、最近のように内外装に金を掛けて雰囲気は良いのだが出てくる料理がちっともおいしくない店も困る。場違いのＢＧＭをかけている店もだいたいおいしくないものだ。食べ物の店はまず家庭では出せないおいしさを提供するのが原点だ。

  2010.05.20

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• インドの事故

    　インドのニューデリーでデリー大学の捨てたスクラップの中に放射性物質があり、それを持ち歩いていた廃品回収業の作業員の男が被ばくにより死亡した。ほかにも７名が入院して治療中だ。　新興国、途上国では薬品や放射性物質によるこうした事故がしばしば発生する。理由は危険物を規制する法律が未整備、国民に知識がない、取り締まり体制が不十分など。彼らの法律や教育はいつも後手に回っている。　インドの件についてグリーンピースなどが非難しているが、放射線医学に関したこととはいえ、こうした事故の発生が温暖化対策の本命とされている世界の原子力推進のブレーキとなることが心配だ。

  2010.05.19

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• トップになる人材

  　大企業ではいかに失点を減らすかが、出世街道の極意。それで偉くなった人がどういう具合に部下の評価をするかは自明の理。成長が止まり新製品開発、新市場開発などが困難さを増している中で、能力で評価されるのは余ほどのことだ。　日本の企業はトップになる人をどう選ぶかで四苦八苦しており、苦し紛れの五人抜き、十人抜きが行われている。そのうち社外からトップを持ってくる企業ばかりになるかも知れない。　アメリカ、ヨーロッパ、そして中国に比べトップになる人材層の薄さは絶望。カルロスゴーン氏でなければ日産復活はなかった。日本の企業は人材倒産するか、外国人に経営トップをまかすしかなくなるのではと心配される。

  2010.05.19

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• 何故か整列

    　不動産ディベロッパーが開発した住宅地、何故か二階建ての各戸が綺麗に縦に並んで配置されている。一番先頭の家は南側が道路でやや見晴らしや日当たりも良いが、二列目から後ろの家は前の家が南側を塞いでいる。　庭も広いとは言えないので風通しも悪く、冬は日当たりもよくない。二列目の家は一列目の家と敷地半分横にずらして建てるようにすればこの問題は解決する。両端の家は少し横長の敷地になり面積も増えるが少し広めの敷地を希望する人もいるはずだ。　アメリカでは敷地も広いし、住宅地の中の道路もカーブさせるなど自由な発想になっている。日本の住宅地は同じ仕様の建物が四角四面で息のつまるような配置になっていて我が家という感じがしない。 

  2010.05.18

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• 山野草と人間

    　クマガイソウ、ニリンソウ、ヤマブキソウなど山野草が咲き乱れていると評判の山に行った。平日だったので退職した団塊世代や中高年の女性グループかと思いきや若いカップルもいて大人気。カラー写真入りの名札が立ててあって誰にでも山野草が見つけられる工夫がされてる山道が続いている。　終点にはクマガイソウの群生が見られるステージがあり、写真を撮っている人が多くいた。木漏れ日の中に咲く淡い色合いの花、形も深海魚の奇抜さをしのぐ変わったものがある。　わずかの環境変化で消えてしまうので、地元の団体が人気の山野草を守るために人気のない山野草を間引いたり、杉の木立の枝打ちなどをしていると聞くと山野草の世界もやはり人間くさい。自然が大好きと言っている人たちも手を掛けた自然を望んでいる。

  2010.05.18

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• ながら病

    　小さい頃テレビを見ながら食事をしているとよく親から「ながら病」と叱られた。学校でも授業を聞きながら漫画を描いているのを教師に見つかった。携帯電話で話しをしながら車を運転することは法律違反になっている。　そうは言うものの、ある作家はクラシックの気に入った曲をかけながらでないと作品が進まない。妻は鼻歌を歌いながらおいしい料理を作っている。　日本の原発では法律で年に一回運転を停止して機器の点検をしていたが、最近は法改正で運転中でも出来るようになった。アメリカでは何年も前から運転中に点検する方式で日本より２０パーセントも高い年間稼働率を達成している。「ながら病」は必ずしも悪くない。

  2010.05.17

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• 蒙古襲来

    　産業界は中国市場シフト、観光地やデパートは中国の観光客だのみ、農産物は中国産依存、大企業は中国に工場を移転、日本の中小企業は中国人労働者でいっぱい、国立大学の研究室は中国人留学生に支えられ、衣類や家電も生産地表示をみればほとんどが中国製。　中国資本による日本企業の買収も着々と進んでいる。水やエネルギーはかろうじて国産だが、大気は黄砂のまじった中国から来ている。小沢隠れ政権もアメリカ離れして中国にすり寄っている。　連日中国のニュースを聞かされていると、このまま１３００年前の奈良時代に戻りそうな気がしてくる。中国の軍事力も日本近海に迫っている。蒙古襲来のようにならねばよいが、今度も神風が吹くとは限らない。 

  2010.05.17

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• 精神的生活の充実

    　物が満ち溢れ、物に翻弄されている生活から精神的生活を充実させるためにはどうすればよいか考えた。キリスト教徒やイスラム教徒であれば礼拝があり、これでかなり救えるのだが、ほとんど無宗教の日本人は、せいぜい読経、写経、瞑想くらい。　芸術鑑賞をしたり、自分で俳句や和歌を作る、絵を描く、楽器を演奏したり歌を歌う、詩集を読む。華道、書道、茶道、香道などの習い事をする。　それも出来ないのであれば、食事、喫茶、洗面、トイレなど心をこめて日常茶飯事をすることだ。一番良いのは掃除だ。どうしても気が進まない人は公園や河原に散歩に行くか、朝日と夕日を見ることをお勧めする。

  2010.05.16

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• 二つの才能

    　朝ドラ「ゲゲゲの女房」がスタート時には低視聴率だったが尻上がりに好評だ。画家は絵を描くだけだが、水木しげるに限らず、漫画家はストーリーを考えるうえに絵も描くという二つの才能を兼ね備えている。　漫画家志望の若者も多いが、この二つの才能を持つ者はそう多くないはず。作家もストーリーを考える才能と説得力のある文章を書く才能がなければ出来ない。　構想力と描く力がある漫画家や作家はひとつの世界を創り出し、それに読者は入り込むことで夢中になれる。野球選手では打撃、守備、走塁のうち二つを兼ね備えた選手は名プレーヤー。三つとも持っているイチローはやはり突出したプレーヤーなのだろう。 

  2010.05.16

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• スカイツリーの危険

    　建設中からすっかり観光名所となった東京スカイツリー。高さが３００メートル電車や高速道路でも都内に近づくにつれてかなり遠くからも見えるようになった。普通の煙突よりも太いし、東京タワーのように末広がりでもない独特の形で存在感がある。曇りのときは上部は雲に隠れて見えず、その高さをさらに実感させる。　すっかり人気者になったスカイツリーだが、工事中の墜落事故、完成してからも飛行機やヘリコプターの激突、高所からの物の落下、テロの標的になるなど危険も一杯であることを認識するべきだ。特に走行中のドライバーは脇見運転にならないよう車を止めてゆっくり見るようにお願いしたい。 

  2010.05.15

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• スポーツ枠

    　鳩山首相に対する資質が問われるなか、来る参議院選挙ではいよいよ日本国民の良識、見識が問われることになる。民主党も自民党も次々に知名度だけが頼みのスポーツ選手や芸能人を公認候補者に立てている。　既に国会議員になっているスポーツ選手や芸能人には申し訳ないのだがアメリカのレーガン大統領やシュワルツネッガ-知事、国内での宮崎県知事や大阪府知事は極めて異例。いまから政治を勉強すると言って済む問題ではない。　票が集まれば良いとこんな無責任な候補者を立てる政党には一切入れないことがこの嘆かわしい風潮を止める一番の方法だが、どうしてもやりたいのなら国政選挙も学校に習ってスポーツ優先枠、一芸優先枠でも作るべきだ。

  2010.05.15

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• 真面目さ

    　先の国会では与謝野馨氏が母親から大金を貰った鳩山首相のことを「平成の脱税王」と攻撃した。時あたかも確定申告の時期であったので、税務署はずいぶん納税者から「首相でも知らなかったといって通したのだから」といやみを言われた。　今回、普天間基地移設問題で首相は「公約ではない」「六月以降も努力する」などと言い出した。約束したことを守るというのが、社会生活の基本。もしも首相が退陣しないようであれば、つらくても約束を守って生活している国民の気持を踏みにじるようなもの。　国民が「真面目にやってられない」と思うようになれば社会そのものがおかしくなる。武士が「腹を切る」と言えば本当に切腹したものだ。約束は命を賭けて守るものだという気持ちがあった頃の日本は世界から尊敬されていた。 

  2010.05.14

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• ひとつの仮説

    　西欧文明は「自由主義」「個人主義」「平等主義」など人間の我儘を放任しているために、自然破壊が続き資源枯渇を招く。その結果、地球環境の限界が見えてきたという考えが先進国を中心に定着し始めている。これに対して新興国、途上国は自分たちにもその権利を使わせろと主張し、議論は平行線となっている。　ひとつの仮説として人類が間もなく化石燃料以外にふんだんに使えるエネルギーを手に入れたと仮定するとこの問題は解決する。生活や生産に必要なエネルギーに加えてさらに十分なエネルギーがあれば二酸化炭素の処理、海水の淡水化、鉱物資源のリサイクル、環境浄化などが可能になり、たとえ１００億人の地球人口であっても循環型の社会を成立させることが出来る。　この可能性として核融合、太陽光レーザーによるマグネシウム生産、メタンハイドレード、高性能ソーラー発電などが候補として挙げることが出来るが、現在のところ一番完成に近づいているのは高速増殖炉でウランを増殖する技術。この技術の開発をがんばっている国は日本、中国、ロシア、インドである。北朝鮮が核融合に成功したというニュースはデマだろう。

  2010.05.14

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• 倫理のよって立つところ

    　欧米では長い間人々がキリスト教を信じ、不正をしないこと、うそ偽りを言わないことを神に誓ってきた。今でもアメリカ大統領は宣誓式で聖書に手をおいて宣誓する。東アジアでも長い間倫理の基礎として儒教がこの役割を果たしてきた。　仏教でも「悪いことをすれば閻魔様に舌を抜かれる」と子供に教えていた。また、「誰も見てないと思ってもお天道様が見ているからね」と悪事をしないよう諭すことが行われてきた。現代においてこれらの力はほとんど失われてきたが、いったい何に倫理の基礎になっているのだろうか。　人の言動の自由が広まるにつれて、社会が混乱したり、他人が迷惑をこうむったりしないために、最低限のやってはならないこと、やらねばならないことが法律として定められており、人々はそれを犯せば犯罪者として罰を受けなくてはならないという一点でしか倫理的行動の根拠を持たなくなっている。

  2010.05.13

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• 客との関係

    　茶道家元の御点前は無駄のない流れるような動作で行われ見る人たちを魅了する。動作に心がこもっておりしかもすべてが理にかなっていることがその理由。もちろん出されたお茶もおいしい。　カウンター越しに見る寿司職人の手さばきも同じことで、やっている方も何も意識はしてないし見る方にもいろいろ考える暇もなく、ただ見とれるばかり。テレビで高速度カメラやエックス線の分析をして名人たちの技を分析しているが、それはあとでつけた理屈。　ただ見とれるだけで良いし、なによりも食べておいしければそれで良い。客の表情や食べっぷりを見ればよいことで、アンケートを取って客の意見を聞くなどというのは売る側と買う側の関係としてはまだ初歩の段階と言わなくてはならない。 

  2010.05.13

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• ご法度

    　法度は江戸時代の法律。武家諸法度などがある。一般的には禁止されていることをご法度と言うが、江戸時代には森林保護のために幕府所有の山林で木を伐採することはご法度になっており、町人は金持ちでも華美な服装はご法度だった。　あらゆる資源を食い尽くしてきた現代社会はこれからは人類が生き続けるために、森林伐採、大気や水の汚染、自然の動植物を採ることの制限などさまざまなご法度を設けることになる。　江戸時代、鎖国という限られた空間で生き延びてきた江戸時代のさまざまなご法度について、明日の世界のために研究がされる必要がある。

  2010.05.12

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