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カテゴリ:伊坂幸太郎
2xxx年。「8年後に小惑星が落ちてきて地球が滅亡する」 と発表されて5年後。犯罪がはびこり、秩序は崩壊した混乱の中、 仙台市北部の団地に住む人々は、いかにそれぞれの人生を送るのか? 傑作連作短編集。 』(Amazonより) …という作品紹介に惹かれて読んでみました。 人類滅亡の危機とか、いわゆる『終末』を扱った話に弱い私。 映画では、『アルマゲドン』や『ディープ・インパクト』が同じように、 小惑星とか巨大彗星が地球に激突するという設定で、 どちらも映画館まで足を運んだ覚えがあります。 地球への衝突を回避しようと立ち向かう人達は もちろんかっこよくて感動的なんだけど、 私はどちらかというと、自分では何もなす術もない、 『普通の人々』の人間模様に心惹かれます。 この作品で描かれているのは、まさにそんな『普通の人々』の姿です。 それにしても、『終末』を扱った話と言えば、 大抵タイムリミットは、長くても1年くらいなのに、 この『終末のフール』は、なんと8年。 すでに5年が経ち、残された時間はあと3年という設定。 ちなみに天文学に詳しい人も出てきますが、 小惑星に立ち向かう素振りまったくありません(笑) 極限状態で起こる、暴動・略奪・殺戮。絶望による自殺。 それらのことも、5年の月日を経たことにより数が減り、 ある程度の小康状態になりつつある。 そんな状況下で、『ヒルズタウン』というマンションの 住人達の人間模様が8つの短篇でリンクしながら描かれています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年04月23日 13時16分06秒
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