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カテゴリ:アンソロジー
逢坂 剛『昔なじみ』・・・偽ドル札を掴まされた男と強面刑事の騙し合い 佐々木譲『逸脱』・・・新任の駐在が嗅ぎつけた危険な匂い 柴田よしき『大根の花』・・・秘密を背負った警官が知る寂しい犯罪者 戸梶圭太『闇を駆け抜けろ』・・・イカれた奴らとパトカーの追跡劇 貫井徳郎『ストックホルムの埋み火』・・・自白の裏側に迫る孤独な刑事 横山秀夫『暗箱』・・・誤認逮捕の悪夢に苛まれるベテラン刑事 (「BOOK」データベースより) お気に入り登録させていただいているホンヤガヤマダさんのレビューを 拝見して、興味深々だったこの作品。 『警察小説競作』。なんてグッとくるタイトルでしょうか。 刑事物・警察物が好きな私としては黙っちゃいられません(笑) 6人の作家の中で作品を読んだことがあるのは、柴田よしきさんと横山秀夫さん。 佐々木譲さんは前から読んでみたいと思っていたのですが、とっかかりが掴めず、 貫井徳郎さんは「確か加納朋子さんの旦那さんだよね」くらいの認識しかなく、 逢坂剛さん、戸梶圭太さんにいたっては、名前を聞いたことがある、という程度。 お気に入りの作家さんの作品2編プラス未知の作家さんの作品4編。 しかも、警察小説~(≧∇≦) とワクワクしながら読み始めました。 柴田よしきさんの『大根の花』は、以前読んだ『所轄刑事・麻生龍太郎』にも 収録されていた作品ですが、単独で読んでみるとまた新たな魅力を感じました。 横山秀夫さんの『暗箱』は、おそらく書き下ろしだろうと思われます。 横山さんの作品を読むのは数年ぶり。この作品も好みストライク!でした。 逢坂剛さんの作品は、一応刑事は出てくるけど、これ警察小説って言えるのかな? と思いながら読んでいたんですけど、最後でナルホド…と納得。 なかなか面白かったです。 貫井徳郎さんの作品は、スウェーデンが舞台。ストーリー的にはちょっと暗くて 物悲しい感じなんですが、ほんの少しだけ救いもあって。こういう話もけっこう 好みだったりします。 戸梶圭太さんの作品は、ストーリーがどうこう以前に、基本的な文体がどうにも 苦手な感じだし、擬音や細かい描写が生理的にダメ!っていうのが多くて。 ごめんなさい。たぶんもう二度とお会いすることはないかと・・・(笑) そして・・・。今回お宝発見!だったのは、佐々木譲さんの作品です。 淡々と物語が進んでいくのですが、静かなのに凄い迫力のラストに度肝を抜かれ、 最後の2行で衝撃が走りました。佐々木さん、ブラボー! 他の作品もぜひ読みたい!この作品の主人公の駐在・川久保巡査部長の シリーズが出ているようなので、まずはそこから読んでみようと思います。 アンソロジーって今までほとんど読んだことがなかったのですが、 今更ながら、色々な方の作品が読めてすごく楽しい♪ってことに気付きました。 さて、次に控えているのは、同じく『警察小説競作』の『鼓動』です~(*^-^) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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