079943 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

かかのひとりごと

かかのひとりごと

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

日記/記事の投稿

カテゴリ

フリーページ

バックナンバー

2024年11月
2024年10月
2024年09月
2024年08月
2024年07月
2024年06月
2024年05月
2024年04月
2024年03月
2024年02月

お気に入りブログ

青空と逃げる 辻村深… New! ホンヤガヤマダさん

19番の独り言 Kent19さん
グシャグシャ レッド3310さん
DODO's  BAR DODO1019さん
義母は今日も行く リンリン35さん

カレンダー

プロフィール

とむにゃ6612

とむにゃ6612

コメント新着

http://buycialisky.com/@ Re:白菜のサラダ(04/11) cialis kaufen wocialis hoe te gebruiken…
http://buycialisky.com/@ Re:『グラスホッパー』 伊坂幸太郎  他3冊(04/16) cialis en kamagra tegelijkare viagra ci…
http://buycialisky.com/@ Re:おこりんぼさんのブログ(05/15) cialis once a day buyeffet du cialis fo…
http://cialisbuys.com/@ Re:白菜のサラダ(04/11) find search 76k cialis viagra pagescial…
http://buycialisonla.com/@ Re:『グラスホッパー』 伊坂幸太郎  他3冊(04/16) works better viagra cialiscan you combi…

キーワードサーチ

▼キーワード検索

ニューストピックス

2008年08月29日
XML
カテゴリ:辻村深月
凍りのくじら.jpg

藤子・F・不二雄をこよなく愛する、有名カメラマンの父・芦沢光が失踪してから五年。
残された病気の母と二人、毀れそうな家族をたったひとりで支えてきた高校生・理帆子の
前に、思い掛けず現れた一人の青年・別所あきら。彼の優しさが孤独だった理帆子の心を
少しずつ癒していくが、昔の恋人の存在によって事態は思わぬ方向へ進んでしまう…。
家族と大切な人との繋がりを鋭い感性で描く“少し不思議”な物語。
                          (「BOOK」データベースより)


『スロウハイツの神様』に登場する女性カメラマン・芦沢光の高校時代の物語。
『ぼくのメジャースプーン』の「ふみちゃん」もチラッと出てきます。

幼い頃から『ドラえもん』が大好きだった、主人公・芦沢理帆子。

「ぼくにとっての『SF』は、サイエンス・フィクションではなくて、
『少し不思議な物語』のSF(すこし・ふしぎ)なのです」

尊敬する藤子・F・不二雄が残したこの言葉を知って以来、理帆子は心の中で
周りの人の個性に「SF」=「少し・○○」という名前をつける遊びをしている。

「少し・腐敗」「少し・Free」「少し・不幸」「少し・フラット」など。
理帆子が自分自身につけた名前は「少し・不在」

理帆子は頭が良く、とても冷めていて、基本的に人を馬鹿にしているところがある。
でも、人とは触れ合っていたいという気持ちがある。だから、常にその場の状況や
相手の言動を分析し、計算したうえでその場に相応しいと思われる行動をとる。

愛想よくバカの振りをしてみたり、親身に話しを聞いて、いい人ぶってみたり。
どこへでも行けるし、どんな場所にも友達にも対応することができる。

だけど、場の当事者になることが絶対になく、どこにいても自分の居場所だと
思うことができない。そこに執着できない。だから「少し・不在」

私は理帆子と違って頭はよくなかったし、人を馬鹿にするほど自分に自信があった訳
ではないけれど、この「少し・不在」っていう感覚、わかるような気がしました。

家族や友達や彼氏と一緒にいても、常に「取り繕った自分」がいて、どこか現実味がなく、
どこにいてもなんとなく落ち着かない。フワフワしていて、地に足がついていない感じ。
私も心の中にそういう思いを抱えていた時期があったから。

辻村さんの作品を読んでいると、自分が今現在も抱えている思いや、心の奥底に
しまい込んでいた思いに触れられるような感覚があって、「痛み」を感じることがある。

でも、それは決して嫌な感じではなくて、痛みが完全に消えることはないけれど、
気付くと自分の中でどうにか折り合いがついていて、少しだけ楽になっていたりする。

この感覚が、私が辻村さんの作品に惹かれる一番の理由のような気がしています。
もちろん、伏線が張り巡らされて、驚くような展開になるストーリーもいいんですけど。

この作品は、章のタイトルが全て『ドラえもんの道具』の名前になっています。
作中にも状況の例えとしてたくさんの道具の名前が出てきたり、ドラえもんネタが満載。

思わず、何十年ぶりかに『ドラえもん』を読みたくなってしまいました♪






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2008年08月29日 18時38分59秒
コメント(4) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.
X