|
カテゴリ:今野 敏
番匠警部…R特捜班班長、背広はヨレヨレだが統率力◎。 数馬主任…古神道伝承者、細身だが眼光鋭く迫力満点。 鹿毛巡査…実家は密教系の寺、皮肉屋のパンクロッカー。 比謝巡査…沖縄出身のノロ、桁外れにマイペース、紅一点。 そして、岩切大悟…県警刑事総務課所属で、R特捜班との 連絡係だが恐がり。 神奈川県警R特捜班、別名『心霊特捜班』。 心霊現象が絡む事件を担当する特別捜査班。 山本周五郎賞・日本推理作家協会賞W受賞後第一作、 クールでちょっと切ない警察小説。 (「BOOK」データベースより) なんとなく、今野敏さんの『ST 警視庁科学特捜班』 シリーズを彷彿とさせるものがありました。 『ST 警視庁科学特捜班』シリーズを既読の方にしか わからない説明になってしまうのですが・・・。 数馬と赤城、鹿毛と青山、ちょっと雰囲気が似てる気がします。 まあ、数馬は(自称)一匹狼ではないし、女嫌いでもないし、 鹿毛は、「ねえ、もう帰ってもいい?」とは言わないし(笑) 本作のキャラクター達の方が、人情味もあるし性格はマイルドかも。 「R特捜班」の「R」は、「霊」の「R」らしいです。 かなりベタですね・・・(笑) 数馬、鹿毛、比謝はそれぞれ、かなりの霊能力を持って いるんですが、特筆すべきは比謝の能力。 沖縄出身の「ノロ」と呼ばれるシャーマンなんですが 自分の体にひき入れる(乗り移らせる)ことによって、 どんなに強い霊や魔も、すべて無力化させることができる。 沖縄のシャーマンといえば「ユタ」というのは 知っていたんですが、「ノロ」は初めて知りました。 本作は連作短編集なので、いくつかの事件が登場しますが 基本的に、犯人は霊ではなく生身の人間。 なので、「事件を起した霊を退治」という話ではありません。 どちらかというと、事件に巻き込まれたり、犯人の濡れ衣を 着せられてしまった霊を解放してあげる、という感じですかね。 ちょっと切ないラストがけっこうありました。 一体誰が作ったのか、謎がいっぱいの「R特捜班」ですが 特にボスの番匠警部が謎だらけの人物。 霊能力がある訳でもなく、見た目はパッとしないオッサンで いつも飄々としているのに、なぜか統率力がある。 どうも何かありそうな雰囲気なんだけど、結局正体不明。 シリーズ化されたら、正体が明らかになるのかなあ・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[今野 敏] カテゴリの最新記事
|