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カテゴリ:若竹七海
海に臨む瀟洒な邸宅、十棟が並ぶ「ヴィラ・葉崎マグノリア」。 その一棟、密室状況の空家で死体が発見された。 所持品も無く、顔と手が潰され、身元の特定は困難。 聞き込みに懸ける葉崎署員だが、ヴィラの住人は皆、 一癖も二癖もある人間ばかり……。 聞き込みのたびに、担当の一ツ橋巡査部長と駒持警部補の 眉間の縦皺が増えていく。 そんなおり、さらにヴィラ内である人物が殺害される! 連続殺人により、住人たちの秘められた事実が次々と 明らかになり……!? 洒脱な語り口で、ミステリーの縦糸とユーモアの横糸とで 織りあげる、著者会心の書下ろしミステリー傑作! (本書内容紹介より) 海が見える閑静な住宅地「ヴィラ・マグノリア」。 さぞやおしゃれで洗練された人が住んでいるかと 思いきや、変わり者や下世話な人たちばかりで 日々住人同士のトラブルが絶えない。 そんな中、突然ふって湧いたように発見された死体に 住人たちは浮き足立ち、お互いを疑い、足を引っ張り合う。 さらにトラブルメーカーの住人が殺されて…。 なんだかもう、胡散臭い人たちばかり。 だから、誰も彼もが怪しく見えちゃいます(笑) 若竹さんは「ごく普通の人」の心の奥底にある、ズルさ、 身勝手さ、意地悪さなどを描くのが本当にうまいと思う。 「人間臭さ」たっぷりのキャラクターたちはある意味、 魅力的といえるかもしれません。 でも、身近にいたら絶対好きになれないと思うけど…(笑) 毒がかなりあって、一歩間違えれば「救われない話」に なりかねないのに、独特の「乾いたユーモア」で 妙におかしい雰囲気に仕上げています。 事件を捜査する駒持警部補のすっとぼけたキャラが 物語にさらに味わいを出しています。 様々な人間の思惑が交錯し、事件の行方は二転三転。 そしてさらにラストで大どんでん返し。 最後の最後まで目が離せません♪ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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