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カテゴリ:恐怖・ドジ体験
その1、その2、その3、その4をどうぞ。
ここからは極端に写真が少なくなる。 だってだって、こんなとこを登ってるんだもの・・・ 道なんてもちろんありません。 道は自分で作るものです・・・ このように中腹には1m前後のイバラが鬱蒼と茂っている。 斜面も急になり、足場も怪しくなってくる。 1m近くもあるような大きな岩を登らないといけない。 とても自分だけでは登れなくって、ミホとマーティンに引っ張ってもらったり、押してもらったりする場所も。 よろけて手を付いた近くにはこいつがいたりして、小さな悲鳴をあげる。 もはや大きな声を出す元気も残っていない。 バランスを崩して、またもや手を付くと、そこには不運なことにイバラの茂みがあった。 もちろん手は傷だらけ。 トゲが入り込んで、いまだに取れていないところもある。 それでもなんとか中腹イバラゾーンを抜けた。 すると、そこは岩ばかりの世界。 ぼぼ垂直に見える岩山を登る。 ふもとから山を見たときに、「絶対ここは登りたくない、ていうか無理でしょ・・・」と思ったゾーン(下記写真参照)だ。 これは既にウォーキングとは言わないんじゃないだろうか。 ロッククライミングってやつじゃあ・・・? 雨が降っているので、岩はツルツル滑る。 下手すればまっさかさまだ。 岩と岩の間から小さな木のようなしっかり根をはった植物が生えているので、それをつかんでなんとか自分の体重を支える。 足元の小さな岩が崩れて、バランスを崩すたびに後悔の念が浮かぶ。 あぁ、なんでこんなとこに来ちゃったんだろう・・・ ていうか私は何で今、I国にいるんだろう・・・ お母さんに会いたい。 今日は母の日なのに、私はプレゼントもあげないどころか、最悪の親不孝をすることになるんだろうか・・・・ 足を踏み外して、山から落ちかける度に、大切な人たちの顔が浮かんだ。 これが噂の走馬灯か・・・? 黙々と登りながら、決心する。 もし生きて帰れたら、みんなに大好きだと言おう。 死んでしまったら言えないのだから、生きているうちに伝えたいことは伝えておかなくっちゃ・・・ 今考えると我ながらアホだと思うけど、当時の私はここまでイッてしまっていた。 体中濡れて体温は下がっているし(特に足元は膝までぐちゃぐちゃ)、頭がボーっとしてしまっていたんだと思う。 何時間登ったのか定かではないが、岩を登り続けると、少し広くなっている平らな所に来た。 足元がゴツゴツとしていて歩きにくいが、よじ登らなくていいので、今までと比べれば断然楽だ。 その平らなゾーンを駐車場があると思われる方向に向かって斜め下の方向にひたすら歩いていく。 段々霧が張ってきて、すぐそこにあるはずのGalway湾さえ見えない。 自分達が岩を踏みしめる音だけがひたすら響く・・・・ 本当に、帰れるんだろうか・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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