永遠のダンディ。
まっきーの歌詞を盗作だといった松本さんに、実はあんまり同情せんかった、おいら。ごめんね、松本さん、おいら、松本さんで育った世代なんだけどね。松本さんが世に巻き起こしたひとつのワールドは確かにあると思うけど、まっきーが作るまっきーだけのおんりーわんも「今、この時代」だからこそ、あふれ出た言葉だから、リスペクトしてるわけで。ごめんね、松本さん、もう松本さんがしがみついているものより、時代はもっと動いちゃってるわけで、とんぼも鳥も羽根があって、空を飛ぶけど、飛ぶに至った経緯は、違うわけで、ごめんね、松本さん、あんたあの言い分は横暴です。まだまだこの世に作品を送り出せる身なんだから。で、話かわって、まあ、れんじさんは、「カヴァー」ってことでいいんじゃないかということにして、問題は、「イキガミ」なのであった。出版社が「星新一を読んだことがない」「戦時中の赤紙から構想した」だというなら、まあ、それでいいと思う。盗作でもないんだろう、多分。ただね、星新一のショートショートは地味だがものすごくポピュラーでスタンダードな作品なわけで、スタンダード過ぎたことがまあ災いしたのだろうけれど、でもこれからもっと評価されていいシロモノなのだ。中学生のとき、星新一しか読まなかった (←一説には「読めなかった」)一読者であるおいらからしても。だって、時代が星新一においついてきたのだよ、ついに、今、まさに。「イキガミ」は確かに面白い。でも、どうか、「オリジナル」だとごり押しするんじゃなしに、このテーマが以前から過去の作家によって取り上げられてきたものだと謙虚に作品を送り出してくださいと、思ったりしちゃうのだせめて。