カテゴリ:子供
一回の表、息子の中学が守備。
相手校、1番バッター フォアボールで1塁へ。 2番バッター サードへの送りバント。 サードはスタート悪く、ギリギリのタイミングでファーストへショートバウンド送球。 ファーストはそれを取りそこね、ボールはファールグラウンドをテンテンと。。。 セカンド・ライトがカバーに入っていなかったことから、1塁走者はセカンド・サードを回り、一挙にホームへ。 間に合うはずがないのに、ライトからホームへ返球したが、すでにセーフ。 バントをした敵の2番バッターは3塁へ向う。やっとそのことに気付いたキャッチャーはサードへボールを投げる。 焦っていたために大暴投。 サードのミットの1m上を飛び越えて、レフトへテンテンと。。。。 それを見て、サードランナーは悠々とホームへ。 ノーヒットで2点。 このような試合を、2年前までしていたチームであった。 フォアボールを重ね、なんでもないミスを犯し、一回で4~5点を取られて、5回コールド負けを繰り返していたチームであった。 息子の中学の地区に野球部があるのは6校。 5強1弱と呼ばれていた。 他の学校は、どの学校でも県大会に出れば、そこそこ優秀な成績、あわよくば東北大会まで駒を進めるような強豪校である。 【続く】
2年の秋頃までは、そのような試合が毎回であった。 はじめの2回で勝敗が決する。 負けが続いた。 たまには練習試合で勝ったこともあるが、それはもっと格下の同じ中学校であった。 父兄達もさして勝つことに期待をしないことに慣れ始めていた。 しかし、守備面は非常に伸びてきていることには気付いた。 エラーが少なくなり、勝つことはできないものの、7回(中学野球は7回が最終回)までは持つようになり始めた。 が、いかんせん、、、打てない。 筆頭は当家の長男である。 腕立て伏せを5回ぐらいしかできない軟弱者である。 中体連の父兄の目標は、7回まで持つことであった。 その中で子供達に思い出を作ってもらいたい。 多くはその程度の期待であった。
中体連第2試合(当校にとっては1試合目)、対戦校は○○第4中学。 去年まではコールド負けをしていた学校である。 他の4校にしても、当校はいつもコールド負けであった。 初回、先攻。 一番バッターがレフトオーバーの2塁打。 2番送りバント 3番フォアボール→2塁へ盗塁 4番センターレフト間への2点タイムリー・・・・ あれよあれよと言う間に、2点を先制した。 当校の2年生ピッチャーは、カーブの切れが良く、緩急を付き、4回裏で1点を取られたものの、その後は抑えてくれた。 結果は、意外なことに3:1の快勝!!!! 相手校が舐めて掛かってくれたこともあるのだが、1回戦を勝ち抜いてしまった。 応援席の父兄、1年生は喚起の渦であった。 信じられない・・・ 2回戦は第一シードの○山中学校。 ここは数年前までは当校と同じく弱小チームであったが、今では力は県レベル。 子供達の闘志が燃えている。 隣町なだけにライバル意識が強い両校であった。 他の学校にも勝ちたいが、この○山中学にはどうにかして勝ちたい! 当家の長男は、2回戦は先発でセカンドを守る。 打順は例によって9番。 まったく打つのは期待されてないらしい。 当校が後攻で6回表までは0:0の均衡した攻守が続く。 実にひきしまった良い試合であった。 6回裏、わがチームのキャプテンが出塁し、セカンドまで進む。 4番バッターがヒット。 キャプテンが3塁ベースを回ったもののオーバーラン気味になり、サードでタッチアウトになりそうなタイミングであったが、敵チームが後逸。 1点先制してしまった・・・・ もしかしたら、7回表を0に押さえて勝てるかも・・・・ 勝てれば、決勝。 この地区からは2チームが県大会、県大会が確定する? 選手達も監督・コーチも、応援している父兄・1年生の誰もが、そのことを一瞬思い浮かべたであろう。 グラウンドには魔物が住んでいる。 それをまざまざと実感した。 硬くなった選手がイージーなファールフライを取り損ねたところから悪夢が始まった。 アウトにならずにラッキーだったそのバッターが、ライトにまた凡フライを上げたが、カチコチのライト2年生のスタートが遅れ、それを取り損ねる。 ライトの後ろへボールが転がり、打ったバッターは3塁まで進む。 ファールフライで1アウトだったはずの選手が、ノーアウトで3塁まで進んでしまった。 そこからは、崩れて行くのに歯止めが掛からなかった。 最終的には4:1で、当校は2回戦敗退。 勝利の女神はこちらには居なかったようである。 ちなみに相手チームは全校生で中体連の応援と言うことで、かわいい女子達のブラスバンド部が応援に来ていた。 当校は、校長(女校長)の方針とかで文化部は学校で自主学習らしい。 したがって、わが校の応援は父兄と1年生だけ。 鳴り物も太鼓のみ・・・ (この方針に、父兄も親も監督・コーチもみんな3年間ずっと不平を言っている) 女子中学生の黄色い声援があれば、あと1ヒット、1ファインプレーが出来たであろうに・・・誰でも思春期の少年達、女の子にいいところを見せたいものな・・・ 最後に、長男の最終成績 第一打席・・・・2回裏・・・レフトフライ(アウト!) 第二打席・・・・5回裏・・・三振(アウト!) 第三打席・・・・7回裏・・・代打を出されてしまう。 負けはしたが、野球部に入りたてのころを考えれば、親に満足を与えてくれるような素晴らしいゲームであったと感じた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Jun 22, 2005 02:28:21 AM
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