30日の日経平均 13367.79(+208.34)・東1部売買高 17.37 (億株)
マーケット概況―――――――――――――――――――――――――――――――――――・日経平均 13367.79(+208.34)・東1部売買高 17.37 (億株)・同先物 13370 (+240) ・同売買代金 20,261 (億円)・TOPIX 1302.99 (+21.35) ・同時価総額 416 (兆円)・東証2部 2771.87 (+21.63) ・値上がり 1442 ・日経JQ 1452.89 (+3.07) ・値下がり 221====================================================================== 30日の東京市場は大幅反発。日経平均は終日堅調に推移した。外部環境の好転を背景に、ほぼ全面高の展開となった。日経平均は買い一巡後に伸び悩む場面もあったが、大引けにかけて上げ幅を拡大。ほぼ高値引けで、前日の急落分(194円)を帳消しにした。 前日の米国株式市場では、7月の消費者信頼感指数が市場予想を上回ったほか、原油価格の下落などを背景に、NYダウなどが大幅反発。また、米メリルリンチがサブプライムローン関連資産の大規模な処理を発表したことで、金融不安が沈静化したとの見方も台頭したようだ。とはいえ、米金融機関の4-6月期決算は、サブプライムローン関連で多額の損失計上を余儀なくされ、中堅・中小銀行に至っては破綻も相次いでいる状況。全米20都市部を対象にした5月のS&Pケース・シラー住宅価格指数は前年同月比で15.8%も低下するなど、不動産価格に下げ止まる気配が見られず、米金融機関の損失は更に拡大する可能性もあるだけに、金融不安を払拭するのは難しいと思われる。 国内では1Q決算発表が相次いでいるが、あすで第1次ピークを迎える。東証は四半期末から30日以内での決算発表を要請していることから、7月中に決算発表を終えたいとする企業が多いようだ。1Q決算発表の銘柄数は7月30日が約219、31日が約276なのに対し、週末の8月1日は約60と激減する。きょうは全面高の様相を呈したが、業績面での選別物色が色濃くみられた。好決算発表の松下が商いを伴って上昇した一方、下方修正発表のソニー、村田、トヨタ系の自動車部品会社には容赦ない売りが降り注ぎ、軒並み年初来安値圏まで下落している。あすは、取引時間中に、三菱重工、三菱地所、日立、薬品大手(武田など)、鉄鋼大手(JFEなど)、化学大手(三菱ケミなど)が決算発表を予定しており、乱高下する銘柄がさらに増えそうだ。新興市場動向 ――――――――――――――――――――――――――――――――――― 謄落幅 出来高 値上り 値下り 変わらず日経ジャスダック平均 1452.89 +3.07 2637万株 284社 214社 99社マザーズ指数 521.22 -5.88 868万株 83社 84社 18社ヘラクレス指数 813.46 -1.70 675万株 86社 53社 12社====================================================================== 30日の新興市場は、日経ジャスダック平均は続伸、マザーズ指数とヘラクレス指数は続落。寄り付きこそは3指数ともに買いが先行するも、上位銘柄に売りが出たマザーズ指数やヘラクレス指数は下げに転じるなど高安まちまちの展開。ジャスダック市場の売買代金は辛うじて100億円を越えたものの、前日比で微増にとどまり、決算発表の内容を見極めようとする姿勢が一段と強まっている模様。 ジャスダック市場では、楽天やJCOM、ワークスAP、日本アジア投資、大和が投資判断を引き上げたヴィレッジVなどが上昇。ビックカメラやセブン銀、マイクロニクス、フェローテック、プロデュース、1Q大幅赤字のニューフレアなどが下落した。 マザーズ市場では、サイバーAやミクシィ、ngi、ACCESS、CCI、フルスピード、フリービットなどが軟調。半面、アクロディアやNPC、アルデプロ、エス・エム・エス、IDU,日本風力開発などには買いが入った。 ヘラクレス市場では、ダヴィンチやマネパ、イデアインター、ASSET、ガンホー、ぐるなび、エン・ジャパンなどが安い。米金融機関向けに携帯回線によるデータ通信サービスを提供する日本通信、大証や自社株買いが好感された夢真、ゼンテック、アールテックなどは高い。≪NY株式相場は急反発、原油安・消費者心理を好感≫□ダウ平均 :11397.56(△266.48)□ナスダック : 2319.62(△ 55.40)□日経225先物:13345 (△215:大証比)□為 替 : 108.10-15□金価格 : 916.50(▼11.20)□WTI原油先物: 122.19(▼ 2.54)□売り :2600万株□買い :2240万株□売越し: 360万株「8月1日発表の7月米雇用統計の前哨戦となる7月米ADP(オートマチック・データ・プロセッシング)雇用報告を今晩に控え、ポジションを傾け難い」(新光証券・値上がり率上位 銘柄 コード 上昇率 上昇幅 終値 売買高(株) アゼル 1872 + 32.30% △ 21 86 13,819,000 ゼクス 8913 + 15.38% △ 2,000 15,000 8,626 片 倉 3001 + 14.80% △ 200 1,551 105,300 フージャース 8907 + 12.19% △ 2,120 19,510 6,150 タクトホーム 8915 + 11.94% △ 4,000 37,500 1,644 フィデック 8423 + 11.73% △ 4,000 38,100 2,556 ユーシン 6985 + 11.47% △ 81 787 750,600 S・サイエンス 5721 + 11.11% △ 1 10 753,000 ベンチャーリン 9609 + 10.95% △ 8 81 4,010,800 ダイトエレク 7609 + 10.36% △ 68 724 54,200 値下がり率上位 銘柄 コード 下落率 下落幅 終値 売買高(株) ペガサス 6262 - 16.79% ▼ 68 337 155,600 CTC 4739 - 12.43% ▼ 500 3,520 115,400 アイチコーポ 6345 - 10.84% ▼ 72 592 929,400 長府製 5946 - 10.04% ▼ 225 2,015 111,700 富士電HD 6504 - 10.03% ▼ 33 296 42,178,000 ソネット 3789 - 9.77% ▼ 35,000 323,000 7,401 富通ゼネ 6755 - 9.55% ▼ 47 445 2,300,000 ソースネクスト 4344 - 8.65% ▼ 10,900 115,000 687 クラレ 3405 - 8.40% ▼ 104 1,133 6,264,000 ナブテスコ 6268 - 8.13% ▼ 112 1,264 2,849,000 北米依存度の高い銘柄は決算も芳しくなく売られ、価格転嫁が出来ている銘柄は堅調東洋水産 (2875) 2,575円 △45 円 決算発表を前に北米での小麦価格の購入価格の前提を引き下げ、業績予想を上方修正したことで、外資系証券が目標株価を引き上げ、実際に決算数字も上ブレとなったことで、上場来高値更新となりました。 松 下 (6752) 2,300円 △120 円 好調な決算発表を受けて、国内証券の投資判断引き上げもあり、また、為替が円安に振れたことなどを好感して大幅高となりました。 コマツ (6301) 2,780円 ▼115 円 :100株単位 日米欧の不調を新興国でしっかりと補った決算を発表したのだが、建設機械の世界需要見通しを下方修正したことが嫌気され、見切り売りに押され大幅安となりました。 日信工業 (7230) 1,835円 △71 円 :100株単位 二輪車市場はアジアを中心に拡大が続き、今後の成長が期待されるとして外資系証券が新規に「オーバーウェイト」で投資評価を開始したことから大幅高となりました。 新日鉄 (5401) 613円 △19 円 八幡製鉄所の火災が鎮火、鋼材生産を再開したことや米国市場でUSスチールが好決算を発表し大幅上昇となったことの連想もあり、大幅反発となりました。 住友鉱 (5713) 1,358円 △4 円 前日は売られ過ぎの反動などから堅調となりましたが、銅価格やニッケルの価格が引き続き弱含んでいることから、戻り売りに押される場面もありましたが、割安感もあり、最後は小幅高となりました。 ・米原油先物、一時5月初旬以来の安値・5月の米戸建て住宅価格、16.9%下落 下げ幅過去最大 ・車世界販売、米国勢が後退 フォード4位転落、3位はVW・WTO閣僚会合決裂 緊急輸入制限、米国とインドが対立・シベリア鉄道整備を支援、政府方針 物流コスト削減・新型インフル大流行時、従業員の最大40%欠勤 厚労省指針・JAL、国際貨物の輸送時間を半日短縮のサービス開始・郵政会社、仏郵政公社と包括提携 欧州で小型貨物委託・すかいらーく不振、創業家社長に退任要求 野村系投資会社など・農機大手、海外販売を強化 クボタ、欧州に新トラクター・川重、二輪車2―4%値上げ 原材料高転嫁、日米で全車種対象・新日鉄八幡、きょうにも再開へ 原料コークスの確保不安・生活関連卸、3年ぶり減益 昨年度、衣料品不振響く 日経調査・任天堂とDSソフト54社が提訴 DSで海賊版動かす機器・電力6社業績、悪化鮮明に 今期、3社最終赤字転落へ・藤田観光、ビジネスホテル数を1.5倍に 5年で100億円投資・日本金属、高性能ステンレス増強 板橋工場の生産能力2倍に・三井物と東洋エンジ、水処理大手のメキシコ社を買収・三菱商が豪で鉄鋼石用の港湾建設・中部電の09年3月期、200億円の経常赤字の見通し・菱地所、4―6月期営業益45%増・三菱倉、4―6月期経常益10%増・森精機の4―6月期、純利益1%増・東ガスの今期、最終赤字70億円に 大ガスも下方修正・ケンウッドの4―6月、最終赤字5億円 円高響く・ニチレイの4―6月、経常益30%増・住友電の4―6月、純利益10%減 円高で採算悪化・北越紙の4―6月、純利益17%減 原燃料高響く・JCOMの6月中間、純利益13%増 初の中間配実施・いなげやの4―6月、経常益11%増 ドラッグ事業など好調・三菱商事、西豪州で鉄鉱石積み出し鉄道・港湾インフラ建設へ・中国電、今期連結最終損益150億円の赤字に下方修正 燃料高騰で・ヤクルト本社の4―6月、純利益21%増 医薬品がけん引・富士電HD、今期連結営業益37%減に 電子デバイス部門不振・サッポロHD、中間期連結最終益95億円に上方修正 69億円から・日電産の4―6月期、純利益36%増の151億円 為替差益52億円・東芝の4―6月期、連結営業赤字241億円 メモリー価格低迷で・村田製の4―6月期、純利益46%減 高機能品の需要伸びず・松電産の第1四半期は連結営業48%増益と好調、市場コンセンサスも上回る・JR東日本とJR東海の第1四半期決算は営業減益、業績予想はともに据え置き・野村の4―6月期、連結最終赤字765億円 モノライン関連損失・住友鉱の第1四半期決算は営業益48.4%減、ニッケル価格低下など響く・住友商の4―6月期、連結純利益52%増 資源部門など好調・コマツの第1四半期は営業利益4.5%増・ソニーの4―6月、連結営業益39%減 ソニー・エリクソン採算悪化で・三菱自が第1四半期、営業64.3%増と大幅増益、最終損益は黒字転換