前場 日経平均 12,902.39 △141.59
<日経平均>12,902.39 △141.59 <東証一部>出来高 8億0,743万株値上がり銘柄数 1,219値下がり銘柄数 364<為替>104.84 △0.82 米国株高を好感して堅調 日経平均12,900円水準まで回復 16日の米国市場が大幅高となり、為替も円高一服となったことに加え、寄り付き前の外国人売買動向(市場筋推計、外資系13社ベース)も小幅ながら買い越しと伝わったことなどから、買い先行の始まりとなりました。日経平均は寄り付き段階から12,900円水準まで値を上げましたが、節目と見られる12,900円を越える局面からは目先筋の利益確定売りや戻り売りなどに押され上値が伸び悩みました。それでも下値は12,800円台後半で底堅く、12,900円を挟んで狭い値幅での値動きが続き、堅調な引けとなりました。 主力株は総じて堅調です。原油価格の下落を受けて石油関連株が軟調、医薬品株や電力株などこのところ底堅かったディフェンシブ銘柄の一角にも軟調な銘柄が見られましたが、米金融機関の決算を受けて金融不安が後退、国内の銀行・証券株、不動産株が大きく値を伸ばしたほか、米国株の反発を好感して自動車株など輸出関連銘柄も堅調となりました。ま鉄鋼株や機械株などの新興国関連銘柄も値を伸ばしています。小型株も買い戻し優勢の展開が続き、日経ジャスダック平均や東証2部株指数は堅調、東証マザーズ指数は大幅高となっています。 このところ懸念されていた金融不安、スタグフレーション懸念が後退し、為替動向も落ち着いていることから、日本市場も売られ過ぎ銘柄中心に買い戻されています。日経平均は総じて堅調な底堅い展開が続きましたが、節目と見られる12,900円の水準で上値は伸び悩んでおり、後場もこの水準をしっかりと越えられるかどうかが焦点となりそうです。為替が再び円安方向に振れたり、先物にまとまった買いなどが入れば一気に抜けてくるのでしょうが、上値の重さが確認されてしまうと、目先的な利益確定売りや戻り売りなどがかさむ可能性もありそうです。