次は内容(場面ごと)の感想を。
冒頭:波と詩織のシルエット。そして流れる大雅のモノローグ。
モハメド・アリのこんな言葉をきいたことあるかな。
チャンピオンになったら古いズボンをはき、汚い帽子をかぶって、髭を生やして
そして――僕が僕であるということだけを愛してくれそうな女の子を見つけるまで
道を歩き続けるんだ
僕も、そう願う。僕も、僕を――僕自身を愛してくれる女の子を見つけたい。
ずっとそう思ってきた。そして26年目の夏。ようやくみつけたんだ。
君を――。
このモノローグ。松本潤はいい声をしています。温かな、優しい声音です。どこか甘えを含んだ口調。大雅、という主人公の一端がここにもにじみ出ています。
思うに。毎回当たったためしのない予測ですが、なんだか最終回に至る前に詩織と大雅は離ればなれ、別れ別れになってしまうような気がします。そして、最終回。古いズボンをはき、汚い帽子をかぶって、髭を生やした大雅が、詩織を迎えに行きそうな予感。
さて、この場面からいきなりシャワーシーンへと画面が切り替わります。美しい青年の筋肉質な背中です。眼福眼福。
何かと思えばお召し換えの模様。衣装持ち大雅君。ズラリと並んだ時計も高級、持ち物はすべて一級品。
そんな彼がレッドカーペットをまるで人気俳優のような面持ちで周囲の歓声に頷きながら歩く。
情報を仕入れている視聴者はこれが大雅で、とっても背伸びしてるってことが分かるのですが、何の予備知識もない視聴者は「スターなの?」と思ってしまいますよね。
ところが…というのがこの場面のミソなわけで。
表彰式の場面はひとつ前のエントリで感想まがいのことを書いているので簡単に。
ここの居心地の悪そうな大雅がたまらなくかわいいです。
インタビューに一生懸命答えようと言葉をひねり出し、語ろうとした瞬間にマイクが引かれてしまったときの表情が何とも言えない。間合いが上手。
ロビーに出て来た大雅と譲君の場面は見事なキャラ紹介場面。譲君の厭味ったらしさも可愛い感じでいいですね。
過去回想:楠大雅の半生(笑)
小さいころからお父さんが大好きだったんだね。というのがとてもよくわかる。大雅が非常にストレートでまっすぐな性格であることもこの解説で分かります。頭でっかちなのもね。
俳優になるためにアメリカ留学って何よそれ!な本物の笑える頭でっかち。
しかし大雅君、留学するときに制服をきちんと畳んでベッドに置き、一礼してゆくのです。
ほんとに生真面目ないい子です。
ちなみに、鍋用のしいたけ切ってる手は松本潤さんでございますね。特徴的な親指が。多分人参もそうだわ。鍋の用意をし、かいがいしくお母さんの世話をやく大雅。家族の中で末っ子で甘えん坊だけど両親が大好きな、まだまだ親離れのできていない息子という状況もここで説明。
ここの「大雅あ、お肉頂戴」に「はいー」と答える大雅がひそかにツボですw
親友慶太とドライブ
この短い珍道中も面白い。同じ二世仲間だけど自分よりちょっと有名な植野慶太。
付き合っていたマリカちゃんと別れた話をする大雅がまた可愛いんだ。マリカの真似をする大雅は一見の価値ありです(笑・ほんとか)
となりに並んだ車の女の子たちが、彼を見つけて噂する。それをきいてさりげなくサングラスをはずす大雅の可愛さがたまりません!なのにしっかり「誰かわかんない」ととどめを刺されるっていう。お約束ではありますが、思わずくすっと笑ってしまいました。
ここだけで何度可愛いを連呼したことやら。
なのにここからも可愛い大雅のてんこ盛り状態なんですがどうしましょう。
スカイダイビング
気持ち良さそうに空を渡る画は本当に夏らしくて気持ちいい。
コントロールを失って海に民家に森にと流されていく時の大雅の慌てっぷりもおかしくて笑いました。特に、海もまずいけど人の家に落ちるのはもっと…のところ。松本潤、コミカルなセリフもおてのものです。
林に墜落。大木に引っ掛かり宙づり
ちょっと残念だったのが期待していたこの場面。往生際悪くじたばたもがく姿を映してほしかったのですが。あっさり美女が通りかかり、助けてもらうことになりました。
ここの会話が今一つでしたね。
詩織がむやみにつんつんしてるのもよくわからない。大雅が逆切れした揚句に通りかかっただけの人間に全面依存しようとするのも解せない。
脚本、ここは非常にまずいとおもいました。
見せ方を考えればもうちょっとコミカルな面白い場面になったでしょうに。演出のテンポも、この場面に限ってはいまひとつ―――だと思いました。偉そうですみません。
助けてもらっておきながらぐちぐち文句を言いつつ、パラシュートを引きずって海に出る大雅。
ここで、主題歌です。
タイトルバック
なんという美しいタイトルバック。松本ファン的にはこのタイトルバックを作ってくれただけでフジと三竿Pに感謝感激雨あられでございます。
というか、不詳ワタクシhalの最も好きなタイプの松本潤のこんな美しい映像が実現して、まったくもって感無量なのであります。
道明寺系の色気むんむん系松潤は苦手なのであります。
もっと彼の無垢な真っ白な芯が表れてる表情なりビジュアルなりが大好きなので、その点においてこれは至宝ともいうべき……・・・・ ・失礼しました。興奮し過ぎて脱線してしまいました。
美男美女がむつまじく戯れる様子。本当に幸せそう。
こういうラストを迎えられたらいいなという、美しい映像が続きます。
とりあえず、前半感想はここまで。