本屋で演劇論の本を手に取る大雅。
今まで何のためらいもなく買っていた本。値段をしっかり確認し、「高」と書棚に戻す。
以降彼は図書館を利用することになります。細かいところも抜かりありません。
福岡の旦那の実家
余分な描写その1。ひとえに義弟「春樹」を登場させるため、詩織の枷を表現するためのものでしょう。義母は詩織を北村家に縛りつけようとします。それは愛情でもあるのでしょうが、やや押しつけがましい。
「枷」だけでは家族登場の意味が薄すぎるので、外側(一般大衆)から見た芸能界と楠大雅を描く役割も持たせます。「宮瀬桜」が一般にも知られている女優で「楠大雅」が全くの無名であることが客観的に描写されます。ここでもう少し詩織には頑張って大雅をフォローしてほしかったですが、パーティーをしたというだけで関係を疑われるような環境ではなかなかそれも難しいのでしょうか。
桜のドラマ撮影シーン
付き人として無理やり同行する大雅。3話で「もう二度とやらない」と宣言していましたが、心境は大きく変わったようです。俳優に本腰を入れて頑張るんだという気合がここからも分かります。
ここで大雅を呼ぶ桜が可愛い。3話で「水」と横柄に命令してたのがウソのようです。桜の大雅に対する気持ちを知ることができる一場面。
「なんだよ、また水か」と大雅が呟きながら水を渡しに行こうとします。つまり何回も大雅を呼んでるんですね。しかも大雅が近づいてきてるのが桜の表情で分かる。さすが女優、めちゃめちゃ嬉しそうな顔で大雅をお迎え。桜ちゃん、そんなに大雅に惚れたか。
事務所。トロフィー磨く社長と鳩間さんの会話
状況説明パートですね。このやりとりが果たしているのか?な場面その2。個人的にはこの二人好きですが、これが月9らしさをそぎ落とし、視聴率低迷を招いている一つの要因だと思います。コンカツにもこういうホームドラマテイスト場面多かったですもんね。月9には合わないんですよ。
とりあえず、後半のキーアイテムになる「航太郎さんの宝物のトロフィー」と親子にきた仕事のご紹介。
大雅とジョーatダーツバー
ジョーに成功の秘訣を聞く大雅。そこで思いがけず、ジョーが大雅を目の敵にしている理由を知ることになります。
ライバルだけど語り合ううちに気が合って分かりあう。桜の登場とちゃちゃも含めて月9らしいシーンです。いい場面なんですが、ジョー君が(笑・でも好きですよ、ジョー君)。
ここで大雅は役者仕事が好きなんだということもダメ押しで描かれます。
詩織at福岡の実家
電話で春樹の声を聞き、旦那を思い出す詩織。春樹の声は夫勇樹にとてもよく似ているらしい。春樹が詩織の良き理解者であり、実家にしばりつけようとする家族の中で唯一詩織の生活を守ろうとしている人物、そして詩織がいかに兄勇樹を愛していたかを知っている人物だということが分かります。海もなついている。春樹は詩織に憧れているようです。
事務所にて。
旅番組の仕事の話を聞いて、最初渋るも社長の説明にすぐに説得される大雅君。素直です。扱いやすい子です。早速張り切ってランニングを始めます。こういうところにも彼の直情径行な部分が現れます。そう、大雅は頭でっかちだけれど、思い立ったが吉日男なんです。これは1話の彼のそれまでの生い立ちも含めて一貫しています。
ランニング
詩織の一言が彼にエネルギーを与えます。彼は詩織がいなくても役者仕事を続けていたでしょうし、頑張ろうとしたでしょう。役者仕事が好きなんですから。けど、そこに外部からのエネルギー注入はないわけです。ファンもいない彼を望む業界人もいない。そんな中で自分の意欲以外の場所から彼に力を与えてくれる詩織の存在は、かけがえのない大切なものになっている。いわばお守りみたいな。
そして、彼は「帰ってくるね」というあの嬉しかった一言を思い起こします。「帰ってくるね」の後に続く言葉は「あなたのところに」だと思いますよね。私も思いました。はい。
そして。引き続き、バスターミナルの場面の回想。
これは大雅と見せかけて、実は詩織の回想です。
布団に入って眠ろうとしている詩織ですが、なかなか寝付けません。彼女の脳裏に浮かんでいるのは、バスターミナルでバスが見えなくなるまで自分たちを見送り続けた大雅の姿です。
翌朝窓辺に持たれて哀しい顔をしているのもそのせいです。
これが最後の場面につながるのですね。
最後に分かるのですが、夢に旦那さんが出てこなかった。代わりに現れたのは大雅だった。
ここでナレーション。
そのころ僕は、君がその街で どんな夢を見ていたのかも知らず
ただ、君のおかげで見つめなおすことのできた夢への道を 少しずつ 進み始めていた
図書館で温泉の本を読む大雅
お金ないですから(笑)
そして過去の新聞記事で詩織の旦那と事故についても調べます。
旦那さんの顔が出ないのは、キャスティングされてないからだと思います。
そしてタイトルバックです。
一旦ここまで。