えー。需要が無くなってからこそこそupするのが通例になっております。
ていうかなかなかドラマから抜け出せない悪癖です。
ということで、誰も興味がないと思われる夏虹詳細感想「最終回編」でございます。
この作業もこれが最後かと思うと寂しいわ。
冒頭海の叫びと詩織の痛烈な一言~海の学校で大貴との会話
大雅からの電話に出たくても出られない詩織。海がつむじを曲げているから。結構頑固な海ちゃん、翌日になってもまだお母さんに冷たいそぶり。
ところでいつの間にか大貴が大雅と詩織の関係を知っていることになっています。いや、大貴が知ってることは視聴者は分かっているけれど詩織は知らないはず。
9話でアパート行ったり二人で帰り道デートしたりしてるときに大雅が話をしたのでしょうねえ。
弟が軽率なことをして、という大貴に対して、これは海と自分との問題だからと応じる詩織。彼女としてみれば、あの発言は別に大雅を拒絶したつもりはないってことなのでしょう。本音で自分と海の問題だから、大雅の手を煩わせることはないと思っているようです。
「海が納得してくれるまで大雅さんとは会わない方がいいと思って」と語る詩織はどことなく寂しそう。まあ、大雅のことが好きなのは確かなんですな。
青木さんに相談する大雅
悩んでる暇ないだろと諭されても納得できない様子の大雅。頭では分かっていても、なかなか感情が言うことを聞いてくれない。こんな状況、もしかして大雅は初めての経験だったりしてね。
帰り道、詩織のアパートを見上げる大雅。台所に立って、手を止めて大雅のことを(多分)思っている詩織。
二人とも切ない表情です。会いたい。でも会えない。大雅の焦がれるような表情と詩織の大雅への募る思いを持てあましているような表情。微妙な違いが二人の立場の違いを表わしていてなかなか味わいのある場面です。
でもどうしようもない歯がゆさをかみしめて歩き去る大雅。背中が寂しげです。
北村家の墓参り
ドラマ的には、この訪問によって詩織に大雅の本心が伝わることになります。
第三者から聞かされる大雅の想いは直接確かめるよりも客観的な確かなものとして詩織に伝わるはずであり、同時に北村家の許しを得ることで彼女は心おきなく大雅に向かえることになります。
そのために訪問させているという本末転倒ぶりで、いったい大雅にとってはどんな意味を持つのか、なぜ彼はそんなことをしたのか、初見では私には分かりませんでした。
けれどもこじつけて考えるならば、大雅は勇樹に許しを請いに行ったのかもしれません。また、中途半端な自分の立場と気持ちに踏ん切りをつけるべく勇樹と向かい合いたかったのかもしれません。これから舞台に立つわけですから。
結局ここで春樹と会い、家に連れて行かれるわけですけどね。
橋の上ですれ違う大雅と詩織。
大雅はすぐに詩織に気付きます。立ちどまって彼女に声を掛けたいそぶりを見せますが、気付かずに歩き去る彼女を結局そのまま見送ります。
詩織も実は大雅に気付いています。でも彼女は気付かぬふりをして足早に歩き去る。
橋を渡り終える頃彼女は立ち止り振りかえって大雅の背中をみつめます。
なかなかここの詩織さんの表情の意味が読み取れませんでした。
4,5回リピートしてやっと推察できるようになったかも。
彼女、振りかえって大雅が歩き去って行ってるのに気付き、ちょっと寂しい顔をしてるんですね。ほんの一瞬、「あ、行っちゃってる…」と、気持ちが彼を追いかけていく表情を見せてる。でも振り向きもせず歩いてゆく大雅の背中に、「しょうながい」と思ってるような。仕方ない、こうするしかないんだって。
で、若干うなだれ気味で歩き始めます。
やっと彼女も大雅に会いたかったんだ!と言うのが分かりました。よかったリピッて。
しっかし微妙過ぎるよ詩織さん!あたしには一回じゃ分らなかったよ!
舞台の顔合わせ
市村さんの存在感はすごいね。北村さんもすごいね。
詩織のアパート~蒼空くんとのさよなら。
海に自分の気持ちを語る詩織。
「ママね、大雅さんのお嫁さんになろうなんて思ってなかったのよ。大雅さんが海のパパになるとか、そんなことも考えてなかった。海と二人で楽しく生きて行こうとずっと思ってたの。でも、ときどきすごく心細くなるときがあって、どうして勇樹さんが、パパがいてくれないんだろうって、きゅうって胸が締め付けられそうになる時があって。そんなときにね、大雅さんがいてくれて、本当に救われたの。」
「救われたって、何?」
「安心したってことかな。心があったかくなるの。――――ママね。大雅さんのことが好きよ。だからもし、もし海が許してくれるなら、これからも大雅さんと仲良くしたいと思ってる。」
ここでねえ。愕然としたわけですよ。詩織さん、あんたは大雅と結婚する気はなかったのか?って。でもこうして書き出してみると、最初は大雅との結婚なんて考えてなくて、海と二人で生きて行こうと思っていた、だけど大雅さんが好きになったのってことなんですね。
詩織さんが語ると全然結婚する気なんかなくて、大雅が完全に独り相撲で突っ走ってるみたいに聞こえる不思議。
結局蒼空に贈り物を渡しお別れする海。
全くいらない場面。これに何分時間を割いているんだか。最終回なのに。親子の会話もいらんわけです。海は大雅が厭だったわけではなく、単にママが自分を忘れちゃうんじゃないかと怖がってたわけで。
とってもパパが好きで、パパは一人だもん!と叫んだ海はいずこへ…。
さらに言うなら大貴に海の様子を話した時に、大貴が「ママを取られちゃうんじゃないかと心配してるんでしょう」と言ってるんですよ。その時に詩織が気づいて海と話し合いさえすれば、この親子+蒼空場面は必要ないんですよね。
こういう無駄がこのドラマをとってもテンポの悪いものにしていると最終回でも感じました。
が、とりあえず、最後の最後で人を「好き」っていう感情を海が理解する一助とはなっているので良しとします。偉そうです自分!
実家との電話
大雅が墓参りして北村家を訪れたことを聞く詩織。
最初はびっくりしてますが(そりゃそうだ)実家の母親から「真剣に詩織さんや海ちゃんのこと考えとうてよくわかったばい」と聞かされて、しみじみと嬉しそうな顔をする詩織さん。
ここに至るまで大雅との交流も接触も一切なしです。橋ですれ違っただけです。その時も詩織は大雅が足を止めて自分を見ていることに気づいていません。まるっきり目もくれてないので。もしかして立ち止まってくれてないかな?と思って振りかえった彼女の目に入ったのは、歩き去る彼の背中です。
だから、よほど自信たっぷりでないかぎり、現在の大雅の気持ちは彼女には分からないはず。もっとも大雅がちょっとつむじを曲げて立たって、自分が笑いかければ簡単に振り向かせられることは知ってますから彼女にとってはたいした問題じゃないでしょうが。
ともあれこの電話で彼女は大雅の本当に真剣な想いを知ることになります。彼は言葉通り、いい加減な気持ちで自分と付き合うつもりなんかないのです。まっすぐで裏表なく、言葉に真実がある人間なのです。そして、自分たちを本気で愛してくれている。
春樹が電話に出た時に、詩織がい住まいを正すのは、一つには彼の声が亡き夫に瓜二つだったからだろうと思います。彼女は春樹を通して亡き夫と対するのです。
好きになったのはあいつのこと?と聞かれて、詩織は口ごもりながら「はい、私楠大雅さんが…」と呟き、それからきっぱりと告げます。「大雅さんが好きです」
ゆるぎない思い。なのです。
三バカ場面
一生懸命台本を読み込む大雅の後ろでバカ騒ぎするイラブーと慶太。ここの台詞なんか、非常にスムーズで自然。松本さん上手くなったよねえ。
実は毎回台本を読み込んで全ての台詞を覚えていた大雅。やっぱこの子賢いのね。でもその努力もむなしくたったひとつの台詞を噛んじゃうっていう突っ込みが冴えわたるイラブー。
帰ってくれよ~!との叫びもむなし(笑)この叫びも大雅、なんですよね。ほんと。なんでこんな可愛い子を作り上げたんだ松本潤!
詩織さんが手紙を認めます。
風呂あがりですか。全編通して1話冒頭の海の場面とここだけです、詩織さんが髪をおろしているのは。せめてアパートに大雅を招待して夕飯をごちそうした場面で海が寝た後この髪型をちょろっと見せてくれてたら。そしたら濡れ場なんてなくても立派な恋愛場面になったのに~。でもそんなテイストはこのドラマと合わないと判断したんでしょうね。もったいない。
詩織さん、電話をかけようとするんです。でも思い直して手紙を書きます。
自分の想いを一つ一つ文字に込めたかったのかな。
あるいは、大雅といきなり電話で会話するのは気が引けたのかな。
この段階でまだ大雅とは再会してないですからね。一言も会話すらしてませんし。電話はかけにくいですよね。
ここで約半分?