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カテゴリ:映画
キングススピーチを初日に観に行ってきました。
実にワタクシの好きなタイプの映画でした。 とりたてて大きなことがあるわけでもなく、それなりのドラマがあり盛り上がりがあり。 正直、吃音の克服がそれほど劇的ではないので、高揚感としては中途半端だったかも。しかもワタクシ英語が不得手ですので言葉のぎこちなさが今一つ分からない。これは痛かった にもかかわらず、クライマックスである英国民に向けてのスピーチ場面ではわれ知らず目が潤んでいた。 ライオネル・ローグ役のジェフリー・ラッシュがいい。主演のコリン・ファースもよかったけど、この映画の面白さを支えたのはライオネルだと思う。 人生の悲哀を少しだけ滲ませ、しかしユーモアを忘れず飄々と自分の人生を満足に生きている味のある人物。その実在の人物をジェフリー・ラッシュは見事に演じあげる。 彼がバーティの吃音障害の根本的原因を見極める治療過程が最も惹きつけられた部分だった。 そう、原因ははっきりしている!とスクリーンをみながら一緒に診断しようとしてる自分。後から考えると笑える。きっと、のめり込んで観ていたのだ。 ともかく脚本が非常によかった。私は字幕で見たのだけど、それですらよかった。 翻訳の妙というよりもともとの脚本の出来がよいのだろうと思う。 英語がきちんと聴きとれないことをこれほど悔しく思ったことはない。 多分言葉が理解できたら、この映画の面白さは何倍にも跳ね上がるだろうと思う。それくらい脚本の占める割合が大きな作品だと感じた。 観終わった後、爽やかで温かい気持ちになれた。 直近3本観た中では最も視聴後感のよい映画だった。 終 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011/03/03 12:00:47 AM
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