旅とメシと鉄道と酒と温泉と…あと何だ？？

前回ご紹介した「鱗勝院山門」を後にして、県立美術館の方向へ歩きました。
この辺は久保田城が築城されるとともに街づくりも行われた外町（商人町）で、道路が碁盤の目状に区割りされています。
南北方向の通りは古くから「肴町」「茶町」「川反」などといった通り名がつく通りで、南北方向のメインストリート「大町通り」は「羽州街道」でした。一方、東西方向の通りは細い小路となっていました。

その「小路」のひとつ、「一丁目小路」を西から東へ歩きました。



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一丁目小路は現在、一丁目橋（秋田中央警察署前）から寺町（現在地）に向かっての、西へ向かう一方通行です。

ちなみに、二丁目の通りは拡幅され、片側３車線の「竿燈大通り」となっており、三丁目（すずらん通り）は東から西への一方通行、四丁目は西から東へ、五丁目（横町通り）は東から西への一方通行となっています。
山王（県庁市役所）方向への通り抜けが難しい三丁目は別として、四丁目、五丁目は交通量が多く逆走する車はほぼないのですが、一丁目小路は交通量が少ない割に周囲にホテル・旅館が多く、以前から、逆走する県外ナンバーや初心者が絶えず、ちょっと危ないです。



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寺町側の入口（一方通行の出口）にある仕舞屋。
商店だったりディスコかライブハウスだったりしたようですが、現在はひっそりしています。
名残が、扉の意匠に見られます。



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現在は基本的に、西半分が住宅地、東半分が商店やビルですが、古い長屋形式の小料理店がホテルパールシティ秋田大町（旧アキタシティホテル）の向かいに１棟だけ残っています。



ホテルも、高度成長を感じるなかなかな趣の建物です。



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更に進むと、広大な空き地が広がっています。
ここには2011年初春まで「秋田ニューシティ」という商業ビルが建っていました（営業は2010年春で終了）。
その前は、私の記憶にはないのですが「辻兵デパート」（辻兵呉服店）があったそうです。大町通りを挟んで親戚であり（※）ライバルでもあった「本金デパート」、アーケードだった「秋田名店街」と、東北有数の賑わいを見せたそうです。
その辻兵とダイエー、日本生命が建てたのがニューシティだったので、市民の間では「ダイエー」と呼んだほうが通りが良かった。その後ダイエーが閉店しいくつかのテナントが出入りしたものの振るわず、解体され、跡地利用は定まっていないようです。
※Wikipedia「本金西武」による


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現在、「秋田ニューシティ」は駐車場の名称にだけ、名残を留めています。
その「秋田ニューシティ第２駐車場」の塔屋を見てみると…



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「○」の中に「本」の、「本金デパート」のマークが外された痕跡が未だ残っています。
もとは本金の駐車場だったものが、本金の移転後ニューシティに移されたもの。現在は隣接するイーホテルの駐車場としてもつかわれています（一般の時間貸も可）。
ちなみに「本金デパート」は西友（※）と提携して「本金西武」となって秋田駅前に移転し、現在は西武本体の直営「西武秋田店」となっています。
※Wikipedia「本金西武」による



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小路をちょっぴり外れると、お洒落な地ビールがあります。


　
濃厚な味のクラフトビール、繁華街にちなんだ「川反ラガー」が人気のブルワリー。
ブルワリーの２階にあるこじんまりとしたビアカフェと、２階建てて広々としたビアホールがあり、現地ではもちろん、おいしい料理とともにグラスで頂けます。


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この辺まで来ますと、お堀端にあるカトリック教会が見えてきます。一丁目小路はこの先、旭川をわたって内町（武家町）の土手長町通に突き当たり終点です。


今回の経路（Yahoo　地図）


秋田市大町　一丁目小路
（レトロ博物館、あくらフォースクエア、イーホテル秋田、稲庭うどん無限堂大町店、ホテルパールシティ秋田大町）
ＪＲ秋田駅より、歩いて10分ほど。
バス利用の場合、系統番号【600・601・700・701・710・712】（新屋線・川尻割山線・茨島牛島環状線大町回り）で「大町通り」下車。