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カテゴリ:街の風景写真館
「道路元標」というのは、その市町村の道路の起点を表す標柱です。
ただし、Wikipediaによると、現在、標柱の設置基準に法的根拠はないそうで、モニュメント的に設置されているのものを除くと、道路工事や役場の移転などで撤去され、新規に設置(交換)する自治体はほとんどないようです。 今回訪ねた道路元標は「生保内村」のもの。生保内(おぼない)村とは、現在の秋田県仙北市田沢湖生保内のことで、秋田新幹線の田沢湖駅がある集落です。 先日の盛岡往復の途中で立ち寄りました。 少々古いネット情報では知っていましたが、今回、現存を確認しました ぶらぶら日:2019-10-24 生保内村道路元標 生保内村は昭和31年に周辺の村々と合併して「田沢湖町」となり(その後平成17年、さらに合併し「仙北市」となる)、消滅しておりますので、それまでに設置されたものではないかと推測しています。 裏側には、この場所の海抜と経緯度が刻まれていました。 設置年代は分からず。 また、ここには、このような石碑もあります。 生保内関所跡 国見峠(仙岩峠)を越して南部(岩手)へ至る道の最後の集落がここ。 石碑自体はご覧にように新しいものですが、ここに関所があったのはもちろん道路元標設置よりも前のこと。たいてい、道路元標は役場の前にあったようなので、ここも関所跡を役場に転用したのではないかと推測します。 関所跡に注目される方はいらっしゃいますが、ここではぜひ道路元標にも注目してくださいね。 道路元標は、峠越えとは直接関係がない物件ですが、峠に挑む旧街道に面して設置されています。仙岩間に車道がなく、鉄道も開通していなかった頃、横黒線(JR北上線)経由で鉄道での往来はできましたが、徒歩や駄獣交通で山の向こうに向かっていた人たちを見送っていたかもしれないなと思うと、何だかロマンですね。 なお、ふたつの石碑は、ここにあります。 向かって左端の道路敷地の端に道路元標が、交番の敷地内手前側に関所跡石碑です。 列車・バスでのアクセス JR秋田新幹線「田沢湖駅」より、徒歩10分程度。田沢湖交番の前。 駅前正面の道を直進し、突き当りの丁字路を左へ。そうすると、次の信号の手前左側にあります。 路線バスは、田沢湖駅前より羽後交通角館行きに乗り、「十文字」下車、目の前です(角館ゆき以外は通りません)。 マイカーでのアクセス 生保内集落内の国道46号線旧道に面しています。駐車違反にご注意ください。 (交番の前ですよ~) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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