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カテゴリ:街の風景写真館
秋田県に2000年代前半までお住まいだった方には、ご記憶のあるCMかもしれません。
「天下の名湯 滝温泉」 CMの詳細までは覚えていませんが、男性の声でテレビから聞こえる「天下の名湯 滝温泉」というフレーズは、当時、耳にこびりついたものです。秋田駅のバスターミナルでも音声CMが流れていたような気がするなあ(あくまで朧げな記憶です)。 滝温泉は、秋田県由利本荘市(旧大内町エリア)の、ズバリ「滝」という山間に営業していた一軒宿でした。 その滝温泉には、実は、2000年頃に一度宿泊したことがあるのですが、諸資料によると、2013年に閉館。 この夏、ドライブがてら近隣を走行し、経路上であったので立ち寄ってみました。 案の定、荒廃していました…。 ※廃墟ブログではないので、建物内部の画像はありません(立ち入っておりません) 山間の集落を結ぶ県道284号からわずかにそれたところに、温泉宿がありました。 見事な寂れっぷり…。 目の前の建物は「新館」ですが、コンクリートは朽ちかけ、侵入者の痕跡多数。 「玄関」に見えるピロティが設えられていますが、ここは玄関ではなく使用されていませんでした。内部はロビーとして使われていました。床はオレンジ色のカーペット敷だったと思う。 奥の木造の建物は、宿泊した時にはもうすでに使われていなかった(少なくとも客室ではなかった)のですが、豪雪地帯ゆえ、倒壊寸前の惨状です。 街中ではないから、放置しても誰も困らないのでしょうけど。 この冬を越すことはできるでしょうか? 奥に見えるビルが「本館」。 4階建てで、フロントはこちらの建物にありました。客室は新館よりは狭かったようで、料金も少しお安かったと思います。たしか、エレベーターもあったはず。 こんな山奥の一軒宿に、かなり豪勢に投資したものですね。しかし今は夢の跡。 玄関や、一部の窓が開いていました。管理されているのかいないのか。 ちなみに、手前の建物は商店の跡。左隣にももう1軒、商店建築があり、2000年過ぎころに宿泊した時にはまだ営業していたような記憶です。 あれがたしか、浴場だったと思います。 本館と新館との渡り廊下の途中にあったと記憶。 男女別でしたが、内部は、浴槽内も含めて曇りガラス壁で簡易に仕切られていました。おそらく、もとは混浴であったか、設計上は混浴であっただろうと思います。 湯は、無色透明でした。 ちなみに、敷地内(新館の向かい)に観音様が祀られていて、そちらには花とお供えを手向ける人が来ているようです。つまり、定期的に関係者の訪れはあるということですね。 滝温泉の集落は、この「滝温泉旅館」と2軒の商店で構成されていました(他に民家が1軒あったかもしれない)。次回は、滝温泉の周辺を見てみたいと思います ちなみに、googleストリートビューでは2012年に撮影された画像が使われており、辛うじて営業していた頃の画像を見ることができます。
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