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カテゴリ:街の風景写真館
前回までご紹介した「秋田臨海鉄道北線」に続き、今度は「秋田臨海鉄道南線」の沿線を歩きました。南線は北線より距離が長いので、後半の一部のみ。
時期は同じく11月の中旬、しかし、北線を歩いた時よりも寒い日でした。 南線は2020年度も列車の運行がされています。 余談ですが、南線はひと夏だけ臨時の旅客営業をしたことがあります。 その時は50系客車が使用され、一部はなんと国鉄のブルトレ客車も入線しました。もちろん、寝るような時間はなかったですが。 秋田港駅から国道7号線沿いをヘロヘロと延びてきた線路。 昔は途中に穀保町駅があったそうですが、いまは途中駅の設定はありません。 その穀保町駅のあたりまでは、秋田臨海鉄道開業以前から専用線として線路が存在していたそうですが、この辺は同社開業に合わせて敷設された区間です。 秋田港駅からここまで、ずっと平坦線でしたが、ここで勾配に差し掛かります。 実はこの日、夕方の列車を撮ろうとここで待ち構えていましたが、列車は来ませんでした。 今年度は運行曜日が限定と発表されているのですが、その曜日でも走らない列車が出ているようで…。 上3枚の写真は、ウォーキングする2日前に撮影しました。 場所は、国道7号線「港大橋前」の交差点付近。県立武道館や「こまちスタジアム」への入口のところです。カローラの看板が目立ちますね。 港大橋入口の交差点の脇あるのが「秋田県青少年交流センター ユースパル」。 主に集合研修や、青少年団体の宿泊研修に使われる県有の施設で、最近までユースホステルの営業もされていました。 昔はここに「青年会館」という古い研修施設があり、中学生のころ1度だけ研修で泊まったことがありました。いまの建物になってからは、研修やランチで利用したことはありますが、泊ったことはありません。 通常ですと、一般人も利用できるのですが、この時点では新型コロナの宿泊療養施設に指定されているため、関係者以外の立ち入りはできません。 (赤い看板にその旨記載・県のHPに2021年3月末まで一般利用休止の告知あり) ヘロヘロの線路と対照的に、直進・右左折レーン計4車線を持つ国道7号線「秋田北バイパス」です。向かって右に連なる崖は、本来の雄物川の川岸。崖下の国道敷地と、それより海側の工業地は埋め立て地だということです。 ここを西方向(海方向)へ進みます。 旧雄物川橋りょう たぶん、秋田臨鉄で最大の見所は、この鉄橋でしょう。 同社のホームページにも、ここを渡る貨物列車の写真が大きく掲載されています。 ただ、列車は(ダイヤ上)1日6回しか通らないので、列車が渡っている場面を見たことがある一般の方はとても少ないと思います。 すぐ隣に「港大橋」が並行しているので、手軽に観察できます。 橋梁の前後は築堤になっていて、鉄橋は前後の区間よりも少し高いところに設置されています。 川は通称「秋田運河」とも呼ばれ、船の航行が想定されているので、こういった構造になったと思われます。 橋りょう名は「旧雄物川橋りょう」で、川の通称は「秋田運河」。 名の通り、もとは「雄物川」の本流だったのですが、戦前に流路を変えられ、運河に転用されたのです。 現在、皆が認知している雄物川河口は、そのとき掘削された流路です。 秋田臨海鉄道の総力特集となっております! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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