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カテゴリ:街の風景写真館
秋田市向浜地区を走る秋田臨海鉄道南線沿線を歩いています。
前回はこまちスタジアムの前までをご紹介しました。 その先へ進みましょう。 交差点を右折します。 右折すると、すぐ踏切。 この道路には「臨港道路1号線」という名称がついています。 その道路を渡る片側2車線幅のご立派な踏切「向浜踏切」。現在では、通過する列車は週間数本のみ。 一方、踏切を渡った先には大小の工場がいくつもあるので、大型トラックがひっきりなしに通過します。 踏切の機器類は更新されているので、浜風ぶち当たりのエリアにある割には綺麗な状態を保っていて、もったいない。 車道とは別に、歩道もあります。昔は歩道の方にも遮断機があったような気がしますが、今は簡易にバリケードがあるだけです。列車の速度も遅いので、これで間に合う。 第1種踏切と第3種踏切の合いの子ですね。 奥に見えるのが、こまちスタジアムです。 踏切を渡ったところに変電施設。なんだろな?と思ったら、風力発電の関係施設でした。 秋田港にも近年、風力発電用風車が何本も建ちました。港に近い市街地からも、風車が見えるんですよ。 先ほどの踏切があった道路から、何本かの道路が沿線の工業団地や企業敷地に伸びています。ここは、向浜金属団地といって、金属加工関係の企業が集まった一角です。 線路は、ここから終点の向浜駅まで一直線です(その先の工場敷地内専用線にはカーブあり)。 続いて、線路の向こうに大きな工場のような建物が聳えています。 こちらは、「ユナイテッド計画」さんのグループ会社で運営されているバイオマス発電所です。 秋田県内で産出される木質チップを主な燃料とし、一般世帯約4万世帯分の発電ができるそうです。 踏切の名称は「向浜発電所踏切」ですが、踏切から先は発電所敷地内となりますので、立入できません。 発電所のお隣に、広いけど第4種踏切「秋木通路踏切」があります。現在の「新秋木工業」さんは、途中社名が変わっているものの、明治時代より林業県秋田を支えた会社です。 写真では伝わりませんが、広大な敷地を持っています。 古い地図を見ると、昔は秋木の敷地内にも専用線が引き込まれていたようです。 ちょっとした水路を跨ぐ橋。 地図を見る限りでは自然の池があるようなんですが、開発以前からあるのかな? 秋田運河側は工場(秋田プライウッド)の敷地が終わり、港湾施設のようになっています。 「立入禁止」の看板がありますが、実態は ここまで来ると、終点の向浜駅はもう目の前なのですが、あいにく雨粒が落ちてきました。 向浜駅が見えると思われる踏切は、踏切の手前(臨港道路側)も踏切より先の企業さんが整備されているようで、踏切まで行ってよいものかどうか。google earthで見るだけにしときましょうか。 もっとも、向浜駅にあるのは本線と機回し線だけです。 向浜駅の先にあるのが、秋田臨海鉄道最後の荷主である製紙工場です。 工場の敷地内を現地で伺い知ることはできませんが、土崎の「ポートタワーセリオン」展望台からは、入換作業の様子がよく見えます。 臨港道路1号線は、まだ先まで続いていますが、今回はここで引き返します。 余談ですが、今日歩いてきた臨港道路には、秋田港の港口を挟んで対岸の「5万トン岸壁」方面(北線終点に近い)と結ぶ計画が存在。高校生のころだったか、計画イラストを見て夢物語と思いましたが…この記事を書くにあたって検索した国交省の港湾計画のマップには、橋かトンネルかは分からないが今もその予定線が記載されておりまして、驚いた次第。 諦めてなかったんだ…。 今回歩いた区間は次の通りです。 列車・バスでのアクセス 秋田駅西口より、秋田中央交通バス【146・147】「県立プールゆき」に乗車し、24分。「県立武道館前」または次の「こまちスタジアム前」下車。 (県立スケート場開場期間中は147系統が運行、それ以外の期間は146系統が運行) ほか、旧雄物川橋りょうまで徒歩10分内外のエリアに停留所をもつ系統が複数あります。 秋田臨海鉄道(県出資の第三セクター。筆頭株主はJR貨物)は3月で事業終了、その後は施設を撤去し、敷地を県に返還する…という話になっているのですが、昨日の地元紙朝刊によれば、設備撤去の目途が立っていないと報じられました。 これも三セクがゆえ…かな。 秋田臨海鉄道の解散時期決まらず 施設撤去巡り協議続く(2020年2月18日付秋田魁新報) ※全文を読むには会員登録が必要 秋田臨海鉄道さんでは、同社敷地・沿線企業敷地への無断立ち入り、車両部品の盗難に大変困っておられますので、そのようなことは絶対にしないで下さい。 特に、南線は「踏切の向こう側は企業の私有地」という踏切が多数あるので、お気を付けください。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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