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カテゴリ:食事
 いにしえより、食い物の怨みは怖ろしいという。


 できるだけその土地でしか味わえないものを、限られた期間でいかに食べ歩くか。旅行に出かければそのことしか頭にないぼくと妻に、オーストラリアは大きな壁として立ちはだかった。

 まずもって、オーストラリアにはいったい何があるのか、よくわからない。ブリスベンにも中華街があって、現地に溶け込んだというより、本格的な中国料理が食べられそうだ。1回や2回はそれでいいだろう。あとをどうするかだ。

 添乗員も現地ガイドも広場の近くにある日本料理、いわゆる現地化した中華料理しか教えてくれない。ほかにはイタリア料理風のものがやたらと多い。着いた日の昼は選択の余地なく広場で食べた。夜になって探せば何とかなるかと思ったが、めぼしいところが見つからず、やはり広場のイタリア料理風のお店。やたらと量が多く、やたらに甘い。

 翌日は、同行の選手が中国語ができるというので、いっしょに中華街に出かけた。オーストラリアまで来て本格的な中国料理もないかと思ったが、味はなかなかのもの。ただ、やはりオーストラリアで中国料理というのがひっかかる。とはいうものの、その夜もあちこち歩きまわった挙句、中華街でいかにも中国そのままという店でラーメンを食べるしかなかった。

 ビールを注文したら、ないと言われ、店を出しなによく見るとBYOと書いてある。Bring Your Own くそっ、アルコール持参せよと言うことか。あのラーメン、アルコールを飲みながら食べたかったなあ。

 今度はBYOの店も視野に入れて、アルコールをしこたま買い込むと、あのtwo dogsが日本のものと全然味がちがってやたらと甘い。赤ワインはまるで赤玉ポートワイン。いや、子どものとき、正月に飲ませてもらった赤玉ポートワインでもここまでは甘くなかった。

 次の日、たまたま猫に関係のあるものばかりを集めた「猫の店」に行く途中、タイ料理店を見つけた。オーストラリアでタイ料理も何だけど、これでやっと、少なくとも甘くないものが食べれるだろうと思った。でも、どうやらぼくはオーストラリアという国を見くびっていたようだ。タイ料理であろうが何であろうが、料理たるもの量が多く、甘くなければならないらしい。

 こうして、胃袋に不義理をしたまま、また一日が過ぎていった。ここまで、ムダに「食べてしまった」国は、これまでオーストラリアをおいてほかにない。


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最終更新日  2006年10月26日 09時00分14秒
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