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カテゴリ:食事
 1月30日が誕生日だと、何年かに1回は大阪女子マラソンと重なる。昨年がちょうどその年に当たっていた。誕生日のお祝いをどうするか。われながら、茶目っ気たっぷりに、優勝した選手の国の料理を食べに行くことにした。

 イタリア選手が優勝すればイタリア料理店、日本選手なら日本料理店ということになる。

 でも、これって本当はとても危険な賭けなのだ。もしもアメリカ選手が優勝したら、誕生日をハンバーガーで祝うことになる。そうなれば、生涯最悪の誕生日だ。

 いや、そんなことは許しはしない。本当にそうなったら、アラスカもアメリカのうち、何が何でもアザラシの生肉を食べさせてくれる店を探し出してみせる。

 なんてことを言ってはいても、本当はアメリカ選手が優勝することは絶対にありえないという確信があればこそできる賭けなのだ。もしかして、出場してなかったような気もする。


 さて、レースはとなると、ラトビアのプロコプツカ選手が優勝してしまった。ごめん、「してしまった」というのは失言。何を食べにいくかちょっと困ったんで、思わず「してしまった」ということばが出てしまっただけ。アテネオリンピック1万メートル7位のスピードにはほれぼれしたよ。おめでとう。(この選手、実はその後ニューヨークシティーマラソンで2連覇を飾る。)でも、ラトビア料理なんてどこを探せばいいの。大丈夫、そういう時のために、ラトビアと同じ、旧ソ連の一部、ウズベキスタンの料理がちゃんとある。世の中というものは、マラソンが好きで、しかも食いしん坊な人をけっして見捨ててはいないのだ。

 
 ユーラシア協会でロシア語を習っているとき、年4回会報が送られてきて、そこでウズベキスタンのツアーを募集していた。それ以来、ぜひ行ってみたい国のひとつになっていた。アマゾンでウズベク料理の本やウズベク語の参考書を探し、二枚の舌(食べるための舌と話すための舌)も胃袋も着々と準備を進めていた。ただ、ウズベク語の参考書はおそろしく小さな文字で書かれており、老眼とは無縁のぼくでも読むのに苦労するほどだった。トラドキスタン、いやウズベキスタンはまさに遥か彼方にあった。

 それがどうだろう。大阪の長堀橋にウズベク料理の店ができた。テレビでも放送され、民族舞踊や料理が披露された。

 ただ、定休日が水曜というのが痛かった。ぼくがその辺りに翻訳を教えに行ってたのがちょうど水曜日、生徒たちは食べ歩きが三度のめしより好きな連中ばかり(意味不明)、授業のあと連れ立っていくには格好の場所であったのに、肝心の水曜日に営業していない。

 生徒たちとはタイ、ネパールなどの料理店はめぐったものの、ウズベクはついつい後回しになっていた。

 そのウズベク料理店「シルクロード」にようやく行ける日がやってきた。

 それもこれもラトビアのプロコプツカ選手のおかげである。まあ、真相はどうやら、初めから仕組まれていたという噂もあって、誕生日の主はあらかじめプロコプツカの情報を掴んでいたのではないか。そうやって、同じ旧ソ連とこじつけて、ちゃっかりウズベク料理に。食いしん坊のやりそうなことだ。


 (期待を持たせて申し訳ありません。今日のブログはこれで終わりです。「シルクロード」は十日ほど前に閉店となり、「アラビアンナイト」という店に変わっていました。メニューがどこにでもあるような内容で、やはりウズベク料理で客を引きつけることにはムリがあったのでしょうか。)


 こうして、アメリカ選手が優勝する以上に悲惨な誕生日になるところだった。

 結局、なじみの東インド料理店「サンタナ」に行った。インドの松平健こと、店長のクンナさんに「正直に」事情を話したら、それでもとにかくよく来てくれたと暖かく迎えてくれた。クンナさん、ありがとう。


 それにしてもウズベキスタンは遠かった。


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最終更新日  2006年11月13日 13時41分29秒
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