300438 ランダム
 ホーム | 日記 | プロフィール 【フォローする】 【ログイン】

辞書も歩けば

辞書も歩けば

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

カレンダー

フリーページ

日記/記事の投稿

カテゴリ

キーワードサーチ

▼キーワード検索

お気に入りブログ

SOHO翻訳者の仕事部屋 まな!さん
翻訳立国トラドキス… 人口500万人の国さん
遠方からの手紙 かつ7416さん
学校に殺される 真琴2115さん
Peptide Designer Bl… PeptideDesignerさん

コメント新着

shivaji03atTwitter (よしやま)@ Re:トライアルに落ちない方法(11/04) 懐かしい、です。
浪速のつっこみ男@ Re[1]:再びロシアの小噺(10/22) ほにゃさん >>その速さなら10分じゃ。 …

バックナンバー

2024年10月
2024年09月
2024年08月
2024年07月
2024年06月
2006年12月31日
XML
カテゴリ:情報量理論
 ここでちょっと、これまでとはちがった観点から語順や文法というものを見てみましょう。
 外国語を勉強すると、同じようにやっていても、すぐに話せるようになる人と、なかなかモノにできない人がでてきます。
 その差はどこから来るのでしょうか。
 
 どの言語もいわば箪笥のようなものだと考えてください。引き出しがいっぱいあって、そこに情報が入っています。引き出しそのものは単なる入れ物ですから、引き出しの大きさや色や形などは情報とは何の関係のないものです。
 世界には大きく見て、この引き出しの位置がほぼ決まっている言語と、引き出しの位置をあれこれ入れ替えできる言語とがあります。
 もちろん、語順が自由になることとならないことの喩えなのですが、文法構造が情報を収納する引き出しであると考えると、今まで見えなかったものがよく見えてくるのではないかと思います。

 私の父がよく「真っ暗がりでもどこにあるかわかるようにしておかないといけない」と口癖のように言っていました。
 引き出しというのはまさにそういうものなのではないでしょうか。自分の探しているものがどの引き出しに入っているかが真っ暗がりでもわかるように、どの情報がどの引き出しにはいっているかが、無意識のうちにわかるようにならなければ、言語を自由に操ることなどできないのではないでしょうか。
 それなのに、私たちは英語を読むとき、これが主語でこれが動詞で、この単語がこれにこうかかっていて、だから、なんてことを考えます。学校でもそのことばかりを教えます。
 でも、どの引き出しに何が入っていたかを思い出すことは、そこから必要なものを取り出す出発点にしかすぎないではありませんか。
 どの引き出しにどの情報が入っているかがわかっっただけでは、そこから情報を取り出すいちばん最初の段階に到達したにすぎないわけです。

 どの単語がどの単語にどうかかってなんて考えていてはいけないわけです。
 そういうことは無意識のうちにわかって、さっさとそこに入っている情報を処理する作業に取りかからないと、肝心なことが前に進まないではありませんか。
「英語の構文がよくわかるように訳出した文」をもって、あたかも自分の仕事が終わったかのように思っている人がたくさんいますが、そういう文を見ると、肝心の情報処理が何にもできていないことがわかります。
 本人は翻訳が終わったと思っているかもしれませんが、実際は「引き出しの位置が確認できました」というだけのことです。


人気ランキング青バナー←ランキングに登録しています。クリックおねがいします。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2006年12月31日 18時58分16秒
コメント(0) | コメントを書く
[情報量理論] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X