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テーマ:治療関係のお勉強(24)
カテゴリ:治療日記
発生機序は幼児により、床に叩きつけられ、大転子を強打したと見られる。 内転型内側骨折でパウエルの分類では第3度、ガーデンの分類ではステージ4の完全骨折で高度転位、予後は不良と見られる。 合併症として大腿骨頭壊死、偽関節、遷延治癒、沈下性肺炎、褥瘡、などの危険があります。 通常当院の適用範囲外でしたが、緊急を要するため、処置致しました。 下肢が完全断裂し骨折時の肢位が悪く(股関節屈曲100度)、骨折面を合わせると不良肢位となるため、瞬間接着剤のみでの処置は予後が不良と見て、急遽ドライバーを使い骨盤を開く観血療法?にしました。 骨盤を離開し、大腿骨頭を取り出し、近位と遠位の骨折面を合し瞬間接着剤で固定、その後大腿骨頭を骨盤にはめ込み、ネジで縫合? その後、サージカルテープで股関節の可動域を制限するように固定しました。 まだ安静が必要ですが、こんな肢位もとれるほど回復しました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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