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トライス：・・・まさか、延期するとは思わなかったな。ちょっと意外だったよ。

レム：どうしたんだ？東京オリンピックなら、とっくの昔に延期が決まっていたんじゃなかったっけ？それとも、再延期が決まったのか？

トライス：お、レム。再延期どころか、中止になるとかいろいろと言われているけど、まだ憶測の域を出ていないから、今はコメントはしないけどね。・・・って、違うけどね。

レム：じゃあ、なんだったんだ？

トライス：今回は、「新500円玉」の話だよ。

レム：え、記念硬貨の話か？いいな～！

トライス：まあ、そこもあるといえばあるのかも。新500円玉ではないけど。

千里：そうですね。こちらは本日1月22日のお話になります。財務省は22日、平成2019年4月9日に報道で発表しておりました新五百円貨幣につきまして、図柄等を定めました。素材はニッケル黄銅、白銅及び銅で、品位は銅が75・0％、亜鉛が12・5％、ニッケルが12・5％、量目は7・1ｇ、直径が26・5mmとなります。この新五百円貨幣につきまして、新たな偽造防止技術として、素材に新規技術であるバイカラー・クラッド（二色三層構造）を導入したほか、貨幣の縁に、通常貨幣（大量生産型貨幣）への採用は世界初となる、「異形（いけい）斜めギザ」という、斜めギザの一部を他のギザとは異なる形状となるギザギザを導入し、さらには、貨幣の縁の内側に新たに微細な文字を加工するなどしています。なお、この新五百円玉につきまして、当初は2021年度上半期の発行を予定しておりましたが、新型コロナウイルス感染症による金銭機器の改修作業への影響を踏まえて、延期することを決定しました。

レム：あれ？500円玉って、最近見なかったっけ？

翔：なお、最近登場した500円玉につきましては、

『東京オリンピック記念貨幣（第四次発行分）五百円、百円クラッド貨幣、のお話。』

https://plaza.rakuten.co.jp/trysuade/diary/202011040000/

に載っておりますので、よろしければこちらもご覧くださいませ。

トライス：よく覚えていたよね。この記念貨幣の500円玉も、バイカラー・クラッド貨幣だったんだよね。

レム：でも、何で延期したんだ？東京オリンピックが延期されたからか？

数希：それは違うね。1982年にできた初代の500円玉や、2000年に登場した第2代の500円玉は、いずれも直径が26・5mmで変わらないんだ。重さも、初代が7・2ｇ、2代目が7・0ｇで、新500円玉も7・1ｇとほとんど変わらないよね。新たに硬貨や紙幣が登場する場合、現金自動預払機（ATM）や自動券売機が新しいものにも対応できるように改修していかないといけないけど、新型コロナウイルス余波でその作業に遅れが出ていて、このままでは対応しきれない可能性が出てきたから、状況を見極めた上であらためて公表するって財務省は言っているんだ。

レム：そうなのか・・・。

数希：ちなみに、同じく22日にだけど、新たに記念貨幣として、「郵便制度150周年記念貨幣」（1万円金貨・千円銀貨）と、「近代通貨制度150周年記念貨幣」（1万円金貨、5千円金貨、千円銀貨）を発行することとしたと財務省は発表しているけどね。併せて、図柄等も定めているんだ。そして、今回は、500円玉や100円玉の発行はないって。

レム：そうなのか・・・。トライスは、記念硬貨として、金貨や銀貨は買っていないのか？

トライス：近年の記念貨幣は、額面金額と売り出し価格との差が半端ないから、買いたくないんだよね。例えば、1万円金貨は売り出し価格が税込みで145000円、5千円金貨は売り出し価格が税込みで76000円、1000円銀貨でも、売り出し価格は11700円だからね。ちなみに、素材に貴金属を使用し特殊な技術を用いて製造されているから、貨幣の製造等に要する費用が額面価格を上回るプレミアム型の記念貨幣だと、説明はされているけどね。

【・・・ということで、新五百円硬貨のお目見えまでには、少し時間がかかりそうですね。とはいえ、新五百円玉が発行された後でも、現行の五百円貨幣は、1982年以降の初代も、2000年以降の第2代も引き続き通用するので、「現行の五百円貨幣が使えなくなる」などといった詐欺には十分ご注意くださいね～！】