|
カテゴリ:本日のよもやま話
トライス:・・・世界的に見ても、異例の統制だったことが影響しているんだろうね。
レム:なんだ?ロシアのプーチン政権のことか?それとも、軍事クーデターの起こっている、ミャンマーのことか?
トライス:お、レムか・・・。時々、レムはすっごくタイムリーな話題を惜しげもなくぶっこんでくるよね。優秀な家庭教師がいるっていいよね。惜しかったのは、いずれも過去の話ではなく、現在も進行中である話、ということかな。
【・・・家庭教師かどうかはさておきとして、アトラのことですな。】
レム:いや~、それほどでも。
トライス:いや、ほめてないから。(少なくとも、レムのことは。)
アトラ:レム様・・・。
数希:ちなみに、そのうちのロシア連邦(Russian Federation)の方は、ロシアの反体制派のアレクセイ・ナワリヌイ氏(正確には、当人は拘束されているので、そのお仲間)が1月18日、ロシア南部の黒海沿岸にある広大な土地に、国家予算や友人の財界人からの不正な資金によって建てられたウラジーミル・プーチン大統領の豪華絢爛な屋敷「プーチン宮殿」についてのビデオをユーチューブ上で流したことで、大きな反響が起きたんだ。新型コロナウイルスの感染拡大などで生活が苦しくなって不満が高まっている中での出来事だったから、それは反発もしたくなるよね。その後、ナワリヌイ氏が呼び掛けた反政府抗議運動では、1月23日にロシア全土で大規模な反プーチン・デモが発生したんだけどね。
千里:一方のミャンマー連邦共和国(Republic of the Union of Myanmar)では、2月1日にミャンマー国軍がクーデターを起こし、この国の最高指導者であるアウン・サン・スー・チー国家最高顧問やウィン・ミン大統領、そして与党の国民民主連盟(NLD)幹部らを拘束し、政権を奪取しました。その際、憲法417条にもとづいて非常事態宣言が発令され、国軍最高司令官のミン・アウン・フライン将軍がすべての国家権限を握っています。このクーデターを起こした理由ですが、国軍は2020年11月8日の総選挙において選挙に不正があったから、としています。これらの一連の国軍の動きに対して、首都のネーピードーやヤンゴンなどでは市民や学生などにより、アウン・サン・スー・チー氏の開放を求め、クーデターに反対するなど、大規模な抗議活動が連日続けられています。
数希:ミャンマーの方は、抗議活動による初の死者が2月19日に出ているから、それこそさらに抗議活動が激化していくのかもしれないよね・・・。
レム:・・・今でもかなり大変なんだな。それで、今回は何の話なんだ?日本も何か抗議活動をしている、という話か?
トライス:あ~、さらにそっちに行っちゃうか。確かに、抗議活動・・・というわけではないけど、世論的な批判が高まって、国会議員が離党するといったことはあったかな。でも、今回はそっちの話じゃないんだよね。正しくは、中国でのお話なんだ。
千里:そうですね。2月18日の話題です。18日に中国の国家衛生健康委員会は、中国東北部の遼寧、吉林、黒竜江の東北3省で、これまで夫婦1組あたり原則2人までの子供としてきた産児制限につきまして、出生率低下に歯止めをかけるため、撤廃を検討する方針を示しました。
トライス:それだけ、急激に出生率低下と、それに伴う急激な少子高齢化に危機感を抱いた、ということかな。・・・とはいえ、日本の場合はそんな制限がなくても急激な少子高齢化になっているから、本当に笑えないんだけどね。
翔:なお、2020年の日本の人口のお話につきましては、 『2020年1月現在の日本人の人口、前年より50万人余りの減少、のお話。』 https://plaza.rakuten.co.jp/trysuade/diary/202008070000/ に載っております。 また、2020年における日本の高齢化率のお話につきましては、 『2020年9月15日現在の高齢者の推計人口、過去最高の3617万人、のお話。【前編】』 https://plaza.rakuten.co.jp/trysuade/diary/202009210000/ に載っておりますので、よろしければこちらもご覧くださいませ。
トライス:ちなみに、歴史的には人口の大半を占める漢民族に対して、1979年から夫婦1組あたり原則1人までしか子供を産ませない、2人以上については罰則を与える、といった「一人っ子政策」が長らく続けられてきたけど、当然のことながら人口構成でおかしなことになってきちゃったわけだ。このほかにも、「黒孩子(ヘイハイツ)」と言われる、2人目以降の子供について、政府による罰則を恐れて出生届を出さなかったことで、正式な子供として表に出されずに無戸籍となった子供の問題もあったんだよね。ほかにも、一人っ子であるがゆえに、両親だけでなく、その祖父母の計6人による「6つの財布」によって甘やかされて育った「小皇帝」ともいわれる子供の話など、枚挙にいとまがないわけだ。そこで、2015年には中国政府がとうとう「一人っ子政策」を廃止したわけだけどね。ちなみに、少数民族の場合にはもとから「一人っ子政策」は適用されていたかったんだけどね。
レム:そうなのか・・・。あれ?2015年に「一人っ子政策」を廃止したんだろ?なのに、まだ産児制限をしていたのか?おかしくはないのか?
数希:そこだけど、確かに「一人っ子政策」、つまり、夫婦1組あたり原則1人までしか子供を産ませない、という産児制限は廃止したんだ。そして、新たに夫婦1組あたり原則2人までなら子供を産んでもいい、いわゆる「二人っ子政策」という内容に変更していたんだよね。
レム:そういうことなのか。・・・それで、何でまた、「二人っ子政策」も撤廃することにしたんだ?
数希:一説には、2020年に生まれて2020年中に戸籍登録された新生児が4年連続で減少したことがあるといわれているけどね。
レム:そうなのか?
翔:そうですね。中国公安省は2月17日までに、戸籍登録された中毒の新生児の数は、2019年と比べて約14・8%減となる、約1003万5000人であることを発表しました。「一人っ子政策」を廃止していわゆる「二人っ子政策」となった2016年にはいったん持ち直したものの、2017年以降、4年連続での減少となります。なお、中国の総人口は2029年ごろの14億7200万人をピークに減少に転じる一方で、60歳以上の高齢者の数は2025年までに3億人を超えるものとみられています。
レム:そうなのか・・・。でも、なんで新生児の数が減っているんだ?
トライス:一般的には、不動産価格の上昇に加えて、子育て費用の高さや環境整備の遅れなどがあるみたいだね。・・・日本とそこは、全く変わらないかもしれないよね。それは、日本も人口が減ってくるわけだよね。
レム:だったら、中国全体で実施すればいいのにね。
トライス:そこは、あくまでも予想にすぎないけど、中国の全部の省で実施(=撤廃)しないのは、一気に実施することで人口急増などの大混乱が起きないよう、まずは3つの省で効果があるのかの様子を見る構えなのかもしれないよね。
【「一人っ子政策」って言葉、何か昔に出てきた気がしますよね・・・。】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Feb 21, 2021 01:03:07 AM
コメント(0) | コメントを書く
[本日のよもやま話] カテゴリの最新記事
|
|