よくつーくんは、「男の子なのに、なんでそんなにお菓子作りが好きなの?」と聞かれます。
母の私も小学校3年生の頃から、当時の少女コミック「なかよし」の付録で付いてくるレシピ本を見ながら、毎日のように台所でお菓子を作っていました。
(なかよしを読んでいた世代の方は懐かしいでしょ?)
つーくんの場合はこの絵本が始まりです。
これだけは、ぜったい捨てられない思い出の絵本。
初めての子育てで戸惑いも沢山ありましたが、週末一緒にホットケーキを作る事がほっとする時間でした。
美味しいものを作る事、美味しいねって食べる事、これってみんなが幸せな気持ちになりますよね。
この絵本はホットケーキミックスに、卵や牛乳を混ぜていく所から、フライパンで焼いていくシーンを可愛いしろくまちゃん達が丁寧に解説してくれています。
中でも、ホットケーキを焼くシーン。
「ぽたあん、どろどろ、ぴちちぴ、ぷつぷつ・・・」と
ホットケーキの生地が焼けて、良い香りがしてきそうな表現がたまらないです
当時2歳だったつーくんは、その焼けていく12のシーンをぜ~んぶ一人で言いたいのです。
私が読もうもんなら、「だめだめ、つーくんが言うの!!」と怒られてしまうほど大好きなシーンでした。
毎週この絵本を広げて、ホットケーキを焼いていたつーくん。
これがやがてお菓子作り好きに発展しました。
前にも書きましたが、「片づけをしないから、汚すからやらせない」ではなくて、良いとこ取りをさせてあげて、半分以上はやってあげるつもりで良いと思うんです。
そのうち、「片づけをしないと次に作らせてもらえない」と分かる年齢になりますからね・・・
作る事が好きになると、食に興味を持ちます。
すると好き嫌いがなくなる・・・という訳です。
良い例があって、4歳までつーくんはトマトが苦手でした。
そこで、水耕栽培のフルーツトマトの農園にトマト狩りに行ったんです。
フルーツトマトは他のトマトに比べ甘みも強く、青臭さも少ないですよね。
気がつくと、もぎたてのトマトをほおばって「おいちい~」と口の周りを真っ赤に染めていました。この日を境につーくんはトマトが大好物になりました。
子供って面白い
本の話に戻りまして、お勧め本の紹介です。
こちら、つーくんの憧れのパティシエ、辻口博啓さんの9歳から39歳までのパティシエ人生を綴った本です。
小学生高学年向けに、言葉もとても分かりやすく、そして熱く書かれています。
途中で本を閉じてしまうのがもったいない、一気に読んでしまいたい、そして何回でも読みたい本でした。
夢をもつ全ての子供達に、夢を掴むポイントを教えてくれる。
前に進むのを怖がっている人に、一歩前進する力を与えてくれる、パティシエに限らずいろんな業界の方が読んでも影響を受ける本だと思います。
やっぱり世界を目指した人は、違います。
いや、なかなかこんな人いませんね。
母は感激して何度も泣きましたよ。
(寝る間も惜しんで、好きな事をやって、好きな職業に就いた私をまるで認めてくれているような・・・それで良いんだ!ってね)
きっと、つーくんのこれからの人生に良い影響を与えてくれる本に間違いありません