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神国崩壊
【内容情報】(「BOOK」データベースより) 中原に君臨する華王朝の都は、紫京と呼ばれている─。その宮城で皇帝の側近が殺された。「歴史から消された出来事」をまとめたある「禁書」が原因らしい。そこには、とうてい人の業とも思われない不可思議な出来事がつづられていた。生死を司る神の水、城壁をすり抜ける軍隊、消失した都市、誰もいなくなった島─。これらを読み解くことで側近殺人事件の真相が見抜けるというのだが…。俊英が挑む、創元推理短編賞受賞作を含む「奇蹟」の連作ミステリー。 表題作の「神国崩壊」を読んでいて、あれ?これ、読んだことあるぞ…と思ったら、第10回創元推理短編賞受賞時に「ミステリーズ!」に掲載されたのを読んでました。 その時は短編が1作だったけど、それがこうして連作になると、世界が広がって短編で読んだ時よりもずっとおもしろいですね。 中国風の王朝とモンゴルの騎馬民族国家が舞台で、トリック自体はどうってこともないんですが、歴史ものとしてうまくできてるし、過去の4つの話を読むことで実際に起こった事件の犯人がわかるというのがすごい。 この探偵府の事件簿というのはシリーズものになりそうな設定です。これだけしっかりした舞台設定があればこれだけだともったいないし。続編も出るのかな? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010年03月01日 21時54分25秒
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