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カテゴリ:秋田
秋田県八峰町八森(はちもり)駅からハイキング
八森の海と風を感じて 発盛(はっせい)鉱業所跡=中央公園を紹介します。 明治21年に能代の着物職人・工藤甚三郎によって発見された鉱山です。最初は、椿(つばき)銀山と呼ばれていました。その後、八盛鉱業所、発盛鉱業所と、名前も変わりました。 露天掘り。単一鉱山としては、日本一の産出を誇る銀山に成長。そんなすごい鉱山だったなんて、知りませんでした。教科書に載ってた? 銀を産出するときに出る金属カス=カラミ。ガラスに似た成分で、水で冷やされると粉砕して黒い砂になる。人体には悪影響がなくて、海に排出されていた。それがブラックサンドビーチの黒砂なんですね。 最盛期には、年間5000kgも銀を産出。従業員数は、3000人を数えたという。ということは、家族も含めるとおそらく5000人以上がここに住んでいたんでしょうね。色々検索すると、太平洋戦争時代は、朝鮮人労働者のつらい話もありました。 しかし、露天掘りで採り尽くしてしまうんです。しばしば休山に追い込まれ、他鉱山から仕入れて再操業したりだった様子です。 幾多の変遷を経て、主に精錬業として発盛鉱業所は平成2年3月まで操業しました。平成2年って...つい最近まで稼働していたんですね。約100年の歴史が閉じ、工場のシンボルだった大煙突は撤去。中央公園内に10分の1サイズのモニュメントが建ちました。 かつて日本一だった銀山の歴史を学ぶ、有意義な駅からハイキングです。 発盛鉱業所=中央公園 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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