徒然草子

　左のトーマス
　右の武田久
　抑えのマイケル

　新戦力の武田勝、岡島。

　日本ハムの勝利の方程式が。最近崩れつつある。

　ブルペンに「彼」がいない。

　勝っている場面でも。
　負けている場面でも。
　それが僅差であろうが大差であろうが。
　イニングの途中からでも。
　イニングをまたいでも。
「谷間」があれば先発のマウンドにもあがる。

　そんな姿に勝手に【便利屋】の命名をしていた。

「彼」の名は、建山義紀。

　建山がいない。
　その事実が重い。

　彼の不在から「鉄壁のリリーフ陣」が崩れ出した。

　悪い流れを断ち切る事が出来ない。
　どれほどに「つい最近まで優秀だった投手」をつぎ込んでも。
　ずるずると飲み込まれる。

　もう、何度思っただろう。
「建山がいれば」
「建山がいれば」
「建山がいれば」

　そこにいたときには何も思わなかった。
　トーマスが武田久がマイケルが凄いのだと思っていた。
　その認識は間違っていた。
　建山がいて成り立っていたのだ。

　生え抜きベテランの強さを見た。
　本人のいない時に･･･。