徒然草子

　第88回全国高校野球選手権。西東京大会決勝。

日大三　２０１　０００　０００　１０　　４
早実業　０１０　０１１　０００　１１×　５

　どっちが勝っても問題ない。関わりの無いことだと思って観に行った（応援したら負ける確率が高くなるので）。
　泣いた。

　どっちも「いつ負けたっておかしくない」試合展開に。
　目が潤んだ。

（今負けたらこの子はそれを背負ってしまうのだろう）

　そう思うと泣けてきて仕方がない。
　再三再四の危機的状況。
　それは「運が無い」なんて状態ではなくて。
　誰かのミスが絡んでいる。

　決勝戦の固さは試合前の練習からあらわれていた。

（何かがおかしい）

　おかしい中の決勝。
　おかしいけれど接戦。
　おかしいからこその熱戦。

　もう、なんというか「凄い」のひとこと。
　本戦よりも重たい一戦。

　敗者の涙が痛かった。
　昨日見た舞台よりも泣いた。

　早実のエース斎藤は調子を取り戻すまでに100球近くを要した。
　初球はボールから入り後手後手になっていた投手が突如別人のように変わったのは圧巻。
　11回彼に打順が回って決勝点をはじき出していたら日記のタイトルは【斎藤劇場！】くらいにしたかったな。