日本映画オールタイム・ベスト10(前編)
日本映画オールタイム・ベスト10(前編) 本日から3日間、関ネットワークス「情報の缶詰2010年新年号」に掲載されたおいらのエセー「日本映画オールタイム・ベスト10」をお送りします。1.「オールタイムベスト映画遺産200」日本映画編 2009年7月、キネマ旬報社が「キネマ旬報」創刊90周年を記念して、「映画史上オールタイムベスト・テン」を読者から募集した。 邦画部門と洋画部門とがあり、そのどちらかまたは両方の部門の好きな映画を1位から10位まで挙げ、1位についてのコメント(100字以内)を書いて応募するというものである。 そこで、おいらも邦画部門に応募してみようと思った。もともと三度の飯より映画が好きである。 それにその結果であるベストテンは保存版(単行本)として発売されるというから、応募者として掲載されれば、おいらのベスト10が誌上に永遠に残ることになる。考えてみれば、キネマ旬報社は映画界の横綱である。 さて、その結果が2009年11月に単行本「オールタイムベスト映画遺産200」日本映画編(キネ旬ムック)として発売されたのである。 読者から総勢1,383通の応募があり、その中から20通の応募者のコメントが掲載されることになった。 幸運にもおいらのベストテンとコメントが取り上げられたので、そのまま転載する(小説を書いているときのペンネーム、柚木惇で応募した)。柚木惇 神奈川県横浜市1位 仁義なき戦い(73年)2位 七人の侍(54年)3位 幕末太陽伝(57年)4位 東京物語(53年)5位 ゴジラ(54年)6位 楢山節考(83年)7位 新幹線大爆破(75年)8位 陸軍中野学校(66年)9位 切腹(62年)10位 田園に死す(74年)「仁義なき戦い」について 血の躍るメロディが唸り始めるとおいらは銀幕に釘付けとなり、ゴクリと生唾を何回も飲み込みながら「今まで見てきた日本映画は、一体何だったのだ」と叫んでいた。仁義なき戦いは映画史上に燦然と輝く金字塔である。(この項続く)******************************************謎の不良中年 柚木惇 Presents******************************************