カテゴリ:本・映画・観劇・コンサート
有吉佐和子著書の「悪女について」を読んだ。
どんな内容かというと、(文庫本背表紙を拝借) 「スキャンダルにまみれて謎の死を遂げた美貌の女実業家富小路公子。彼女に関わった二十七人の男女のインタビューで浮き上がってきたのは、だまされた男達にもそれと気づかれぬ、恐ろしくも奇想天外な女の悪の楽しみ方だった。男社会を逆手に取り、しかも女の魅力を完璧に発揮して男達を翻弄しながら、豪奢に悪を楽しんだ女の一生を綴る長編小説。」 というものだ。 おもしろそうでしょ? 読み進めると、はまってしまうこと間違いなし! 最後には私もすっかり悪女と言われる富小路公子のファンになってしまった。 彼女達にだまされている男性の気持ちが良く分かる。 だって、彼女は悪女といっても努力家で働き者。 悪を楽しんでるというよりは、美しいものをこよなく愛し、 自分の理想を追求しているだけという気がするの。 まあ、それも悪といってしまえば悪なんだけどね。 彼女の天使のような悪女ぶりも読みどころだが、 インタビューの受け手によって、彼女に対する印象・イメージがそれぞれに異なっているところもおもしろい! でも、「悪女」になるって大変な努力が必要なんだな。 そう感じるのが凡人の証拠かしら。 とにかく、内容もストーリー展開も最高に面白い! 別の有吉作品も読んでみよっと! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年07月13日 21時08分02秒
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