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やなぎにかぜ

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October 1, 2011
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カテゴリ:TV感想
今日で「おひさま」が終了した。

土曜日だけ歌入りで、わたし的には好まなかった。

今日もそうなるのかと思ったけど、一切「歌」は入らなくて良かった。

最初から美しいメロディだけで慣れていたから、そこに「歌」や「歌詞」の押し付けはいらない。

そんな気持ちが、他の人にもあって、そんなクレームがついたのか、ただ何かの意図なのか

静かに優しいメロディーだけで、最終話の始まり方も終わり方も美しかった。




ラストには、現代を生きる主人公と友達三人が揃った。

育子を黒柳徹子さん、マチコを司葉子さんというキャスティングだった。

最近、かつての日本映画やテレビドラマを創り上げた大女優達が画面に出てこられる。

私はそれがとても懐かしくて、嬉しい。

それは、活気ある時代の繁栄だったからか、彼女達を見ていたら元気が出てくる。

近頃のつまらないテレビ番組にあきれ果てていたゆえ余計にワクワクする。

 エンドロールが流れる中、現代のこの三人が

「誰が一番先に死ぬかしら?」「一番はいや、残されるのも嫌。二番がいい」

「私も」「私も」

という 死ということをあっさりと語る台詞は、妙に気に入った。

ここで初めて三人が集まったのに、素を交えながらの会話のようで楽しいラストシーンに涙がこぼれた。


 だから、娘が「泣くとこあった?」って聞くんだけど、母世代が好きだった女優さんたちが、こうして元気なお姿でドラマに出てることに感動している。

この気持ちは、まだこれからの人生を生きる娘には、わからないだろう(笑)



かといって、このドラマもそれほど面白かったのかというと、冷静に思うと、どのエピソードも結果がユルユルで、同じ経験をもつ人にしたら、自分の傷をえぐられ、ドラマの陽子はどんな時も事態が好転することに妬みを感じるような気がした。

夫婦喧嘩のシーンも、私なら黙ってしまうことを彼女は無邪気に思ってることを口にしていた。それを見てた夫が、可愛いな~という眼で陽子を見ていた。
 そこが腹が立った。私が言ったら絶対にうるさい!って怒鳴りそうな言葉なのに。それゆえ腹が立った(笑)
 でも、私も井上真央ちゃんが好きだから許せちゃうのは本当にわかる

 丁度、私の娘が適齢期になっているので、陽子の父親が駆け落ち同然に母親と結婚したという件は、親の目線で見るようになっている。
 
「手塩にかけた思い」を近頃頻繁に感じる。これまでは「好きなら一緒になって当たり前」って思っていたのに。


このドラマの最高のキャスティングは、房子ちゃんの存在。

始まりは、家族の気ままワガママに辟易して、一人車を飛ばして安曇野方面へ行ったときにみつけた一軒の家。

そこに暮らす老女との出会い。

彼女が生きてる人なのか、亡霊なのか。。。若尾文子さんに紗をかけて、ぼかしつつ。。。
ドラマ後半で、晩年の陽子さんが「生きてる」を連発してたのが可笑しかったけど。

彼女の半生に惹きこまれて行く房子ちゃん。

最初は、生活に疲れきってポチャとした風貌だったのが、
ラストでは

ダイエットもされた様子で、とてもスリムになってて綺麗なワンピースに身を包み、平穏な表情で美しくなっていた。

ここが何より素晴らしかった~~~ハート


陽子という戦中戦後生き抜いた日本人の女性の生き様を師として、今を生きる姿。

哀しくも戦中の混乱期の悲劇は、過去のことではなく、東北大震災があって今の状況と重なることが多い。

それだけに、被災地へのエールにも感じるけれど。


母親から娘へ継がれる人生観。

本来はこうあるべきというメッセージ。
ドラマの筋の設定には、モンクがあるが、事実戦中を生き抜いた女性達の姿があって、今の日本がある。

人は、木の股から生まれるわけではなく、
「母」という存在が、あってこそ生命がここに存在する

母が、しっかり子育てをしなければ、立派な人は育たない。
けれど、母だって未熟であり、信じられない失敗があり、それが子供の不幸を招くこともある
それを支えるのは周囲の力。

ま、そんなメッセージだったんだろうけれど。

役者の存在感で、見続けられたドラマだった気がする。


次のは、あまり好みじゃない女優さんなので、見ない。





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最終更新日  October 1, 2011 12:32:23 PM
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