2021東京インターナショナルオーディオショウ
今年もほとんどのオーディオショウは中止となったのだが、インターナショナルオーディオショウは開催の運びとなった。ただし、事前登録制である。初日に行ってみると、以前に比べて空いていて、じっくり音を聞くことができた。何と言っても今年の話題はこれ。Western Electricの300Bがついに日本でも発売になるようだ。輸入代理店はエレクトリ、販売元はトライオードだそうである。1本で110,000円、2本ペア木箱入りで231,000円とのこと。トライオードでは早速300BシングルアンプにWEバージョンを設定していた。TRX-P300SのWE仕様は292,600円。老舗のマッキントッシュは150WステレオアンプMC1502を発売。お値段は1,500,000円。75WのMC275が75万円で150WのMC1502が150万円とはわかりやすい。真空管アンプの話題では、フェーズメーションで211のパラシングル・モノアンプを参考出品していた。きれいだが力強い音だ。こちらはAccuphaseの新フラッグシップSACDプレーヤーDP-1000/DC-1000である。お値段は合計で2,750,000円だとさ。完成度が高そうである。面白いのは、フェーズメーションもAccuphaseも、スピーカーはファインオーディオのF1-12で鳴らしていたことだ。Tannoyユーザーの筆者としては心地よく、生き生きとしたよい音であった。この他、GrandiossoシリーズをTannoyのCanterbury/GRで鳴らしていたEsotericもよい音であった。いつも良い音を聞かせるSonus Faberであるが、今年はBurmesterの弩級アンプとの組み合わせだった。スピーカーは最高峰のアイーダⅡ。システム総額8,000万円と自慢していたが、今年はちょっと固い感じがして、あまり素晴らしい音とは思わなかった。いい音ではあるが‥。ダンピングファクターを可変できるアンプらしい。と言うわけで、今年良い音だと思ったのは、フェーズメーション、Accuphase、Esotericというところであった。